今年は熱量枯渇の人が一気に増えるかも
まずはこちらを御覧ください。■2013年、ソーシャルゲームの熱量はどんどん枯渇していく・・・かもよ。前編
課金層の中からは終わりのないインフレ化の中で我に返る人が徐々に連鎖し、非課金層からは何をやっても同じカードバトル自体に時間による飽きが連鎖する。
この熱量枯渇の連鎖を超えて、まだソーシャルゲーム層に新しい熱量を掘り起こせるのかが2013年は鍵のような気がしていて、今のままだとちょっと厳しいのかなという気も。
一度枯らせてしまうと元に戻すのは大変
ここまで書いている時にまたまたサイプロさんの方でドンピシャな記事がアップされましたw■ドリランドにハマっていた友人にパズドラをやらせてみた | サイプロ ~とあるサイトプロデューサーのブログ~
実は、私の周りでも「飽き」や「課金疲れ」、「資金枯渇w」でソーシャルゲームから距離を置く人が増えている体感があって、これが連鎖し始めると市場がしぼむまではいかなくともかなり成長鈍化するんじゃ?と思ってたんですね。
ソーシャルゲームを辞めてパズドラへ行くという話ではなく、熱量の枯渇した人は容易にソーシャルゲームに復帰しない、別のゲームで復帰したとしても、もうそこでは課金しなくなるという想いが強くなった記事でした。
極小のサンプルでいい加減なこと言うなと怒られそうですが、自分の感覚と同じ情報がぽろぽろ集まってくるという点は自分なりに注意してみています。
この記事を何気にTweetしたら短時間で150以上RTされ、多くの方がfavってました。
記事が読みやすいのはモチロンのこと、綺麗なおねぃさんが出てたからだけではなく(笑)、記事に共感する方が非常に多かったのかなと思います。この記事のPVはこれからも結構増える気がします。
過剰な資産のために動くに動けない
まあ、別に今遊んでいるタイトルに飽きても、どんどん新しいタイトルを投入してるわけですから次へ行ってくれればいいわけです。しかしもう一つの問題は、今なお熱量を持ったユーザーであっても、ハマった人気タイトル内に資産を形成してしまっているので次のタイトルへなかなか移住してくれないことです。
ネトゲ時代からお金と時間を費やしてユーザーはその世界に資産形成していたわけで、別にソーシャルゲームが変わっているわけではありません。
しかし、過剰な金額搾取で資産額をハンパないものにしてしまっており、それで築いたカード資産、仲間資産、俺つええ資産は容易に捨てられません。
だから熱量維持ユーザーに対しては、既存タイトルでの搾取はまだまだ可能とは思います。
でも逆に言えば新規タイトルがなかなか育たないわけです。
ユーザーにしてみれば、
新規タイトルに行けばまた最初からやり直し。
ランキングも周りの羨望も常勝も全てイチからやり直し。
これは本当にキツくて、だから新規タイトルをサブではプレイしてもメインにはできないんですね。課金も最初の割引きガチャ分くらいで、本気の課金は資金的にも時間的にも無理。
GREEやmobageのランキングを見ていても10位以内はほぼ老舗で固定だし、15位以降で少し変動あるくらい。
新規タイトルはダウンロード数は稼いでも実課金で伸びていかないわけです。(一部の大型タイトル除く)
まあ、30位〜50位ぐらいでも十分儲かってるというタイトルもたくさんありますから、何も20位以内に入らないとビジネスにならないわけではないですが。
資産があるから移動できないユーザーと、資産を諦めてでも我に返ったユーザーを多く抱えることになるソーシャルゲーム層に対し、ソーシャルゲームメーカーはどういうタイトルを送り出すのか。
こういう流れが2013年中盤以降、割と顕著に出てくると思うんですね。
新しく掘り当てる熱量よりも枯れる熱量の方が(国内では)多くなって、そこを取り合う状態になる気がします。
次世代ソーシャルゲームに活路はあるか
パズドラが社会現象な程ヒットして、ソーシャルゲームメーカーはいろいろ見直しを迫られているでしょう。ソーシャルゲーム層にはLINEゲームという強敵も出てきました。
IR資料に「次世代ソーシャルゲーム」というようなワードが使われるようになり、今後は猫も杓子もパズドラっぽいものにシフトするのでしょう。
※カードバトルニーズは大きな市場としてあるので、こちらも一定量は今後も出続けると思います
既にソコソコのパズドラ型がリリースされましたが、昨年夏頃から動き出したプロジェクトがこれから一気にリリースされるんでしょうね。
しかし、ソーシャルゲームへの熱量が枯渇したユーザーと、資産を抱えて固まっているユーザーを動かすのは容易ではありません。
また、日に日にソーシャルゲームへの熱量が枯渇していく中、ソーシャルゲームの文化を持ち込んでもなかなか課金してくれない気がします。
ゲーム性だけパズドラをパクっても、ソーシャルゲームの過剰搾取文化から抜け出せないSAPのタイトルは苦戦するのでは?という気がしています。
コンシューマメーカーがソーシャルゲームになかなか対応できなかったのと同じことが、2013年のSAPに待っている気がしてたりします。でも、ソーシャルゲーム業界の方々は研究熱心で頭の良い方が多いので、この変化は織り込み済みで凄いヒットタイトルを出してくるかも知れません。
個人的にはEAのFIFA2のように、旧資産を引き継いだ新作という流れが、今年のソーシャルゲームの1つの解のような気もするんですが。
モンプラとかみんな完全新作にしちゃうんだよなあw
パズドラからスマートフォンゲームに入ってきた層も多くなってきて、ぽかぽか運営が当たり前の層も増えています。
カードバトルへの重課金バブルが一気に弾けてもおかしくない状況になってきたなあとは感じます。
果たしてどうなりますか・・・
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@J_Kumagai
Axel Games運営者兼ライターの熊谷です。
スマホゲームに特化して遊びまくっています。
なお、現在Axel Gamesではライターさん募集していますので、もし興味ある方いらっしゃいましたらメール下さい!(axelgames00[@]gmail.com)
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