レビューサイトに掲載されない作品ってどんなタイプ？

ウチで掲載したいもの、スルーしちゃうものを考えてみた

最近、ちょくちょくと「どんなゲームならレビューして貰えるの？」と聞かれたりします。
でも、それは簡単でして、「直感的にこりゃーおもしれええ！」と感じたゲームとしか言いようがありません。

あとは記事として面白く書けそうと思ったからとか、時間がうまく取れたからとかでしょうか。

しかし一方で、「これは紹介できないなあ」とスルーする作品には明確な理由があって、今回はそれを少し書いてみたいと思います。

絶対に掲載しないもの

パクリ、権利侵害系。
論外。

ヒットアプリの丸パクリは分かりやすいのでいいのですが、問題は権利侵害系。

オマージュ｜同人｜権利侵害 の線引きは難しく、非公式の「同人アプリ」と言えば何でも許されるような風潮はどげんかせんといかん！(古ッ)

明らかに権利侵害レベルなのに「同人」だと言って広告売上を荒稼ぎするような質の悪い人達のせいで、本気で同人活動されている人達まで「同人とはパクリ」のように見られるのは本当に切ないです。
まあこの話題は今更アプリに限った話ではなかったりするんですが・・

ウチでは絶対取り上げないけど、この手のアプリを「PV取れるから」と大手商用メディアが取り上げるのも問題と感じています。
同じレビューサイトを運営する者としては悲しいし情けない気持ちでいっぱい。

ちなみにこの手のパクリ、権利侵害系開発者はいちいちレビューサイトにレビュー依頼なんか出さないので、レビュー依頼で知ることはほとんどないですね。ランキング上位にいるのを見ていつも憂鬱になるだけ。

掲載しづらいもの

ユーザー視点がなく、開発者が作りたいものを作った！という感じの作品はなかなか掲載しづらいんです。

頑張って作ったのは分かるので人情的には掲載したいのですが、「あまり面白くない」「仕様が直感的ではない」「操作しづらい」「ニーズがなさそう」など、なかなかオススメしづらいタイプです。
本当に申し訳ないけどやっぱ書けないなあ・・って思っちゃうんですね。

売れる人と売れない人、個人と企業の差が最も顕著に出る部分とも言えるかと思います。

作りたいものを作るのはいいのですが、それを多くの人に遊んでもらいたいからレビュー依頼を出すわけで、ならば多くの人が理解できる、すぐ遊べる、楽しめる・・という作品でなければレビューサイトでは取り上げづらいかと思います。

ユーザー視点ではないということを自分なりにもう少し掘り下げてみますと、

・仕様が分かりづらくて、開発者が思う程気持よくなかったり
→パズルやアクションにありがち。連鎖やコンボが直感的でなく爽快感がなかったり、やりたいことは分かってもそれが面白いとは感じられないタイプ。

・メニューがボタンではなくテキストだったり、小さすぎたり
→テキスト放置ゲームならまだしも、分かりづらいメニューは、ほとんどの場合で押すことにストレスを感じて離脱します。
見た目も地味で粗雑な感じになりがちで、スクショが映えないからレビュー記事にしづらいんですよね・・

・いきなりテキストで何ページもヘルプが出てくる
→読まないし、読んだところで遊んでないのにガンガン説明されても理解できません。
余程その先に面白いものが待っていないと、レビューしようというモチベーションがおきません。

・出落ち過ぎる、(内輪)ネタ過ぎる、(ウケを)狙い過ぎる
→いわゆる「スギル三兄弟」。(私しか言ってないけど)
とんがった感はあれど、開発者が思う程他人には面白くないことが多かったり。

三振かホームランタイプなので、どこかで大ヒットの可能性あれど、多分「火竜の紅玉」が出るくらいの確率。

・有料アプリ
→¥100であっても有料アプリは読者の方に購入を勧めるわけで、慎重にならざるを得ません。

個人や無名のデベロッパーが有料ゲームで攻めるのは結構厳しいとは思います。
余程気に入らないと掲載しづらいですね。

・広告の誤タップ狙いがあからさま
→収益がないと続けられないのは痛いほど分かりますが、誤タップ狙いがあからさまなゲームはレビューサイトとしては取り上げづらいです。簡単なことで、ユーザー視点に立てばオススメできないからです。

誤タップ狙いをやり過ぎると確実にダークサイドに堕ちるので、遅かれ早かれ多くのレビュワーからスルーされる気がします。


とまあ、色々書きましたが、ウチで掲載していないレビュー依頼の7割は単純に時間がなくて書けないまま時間が経ってるパターンです。
ホント、申し訳ありません。既に現状で限界であります…

が、残りの3割は上記のような理由でスルーしてたりもします。
でも、多分この辺は他のレビュワーさんも同じではないでしょうか。

多くのサイトがこぞってリリース直後にレビューを上げてる作品を並べてみるだけでも凄くいろんなことが見えてきますよ！