死神メサイア レビュー 素晴らしい世界観でも旧型ポチポチは通用するだろうか？

世界観と演出はさすがに素晴らしい！

死神メサイアってどんなゲーム？

ギルティドラゴンを手がけたサイバーコネクトツーが送る、スマホ専用ソーシャルゲームです。

アスラズ ラースの下田氏、.hackの新里氏、ヴァルヴレイヴの熊谷氏など、そうそうたるメンバーで作られており、圧倒的な世界観とシナリオ重視のタイトルになっています。

洗練されたUIや全体的なグラフィックはさすがの一言です！

6人の主人公はみんな個性的！

名前は好きに変えられます。

武器は、「大剣」「双剣」「鎌」の3種。

丁度モンハン4やってた時期なので、見慣れない「鎌」を選択しましたｗ

うほお。
なかなかカッコイイ！

でも、このワクワク感が最高潮だったのがこの辺までｗ

クエストはストーリー重視だけど・・

ストーリークエストは、各Chapterごとに主役が設定されていて、そこに巣食う闇を倒すというような展開です。

ただ、ペルソナ4の展開と似ていますし、途中から人の内面に潜って闇と対決するシチュエーションも最近のものでも仮面ライダーウィザードあたりと被ってますし・・と、個人的にはあまり良さを感じられませんでした。

どっかで見ました…の連続で・・・

基本はポチポチでそれは予想どおりでいいのですが、ストーリーが間延びしすぎて逆にシラケるのが問題だと思いました。

Chapter1からいきなり全16話とポチポチ延命状態なんですが、このせいで、
「絶対助ける！」
「俺がやらないと！」
「待ってろ、今行く！」
「間に合えー」
みたいな感じで延々続くわけですｗ

もう10話くらいから、「いつボス出るんだよ・・」と萎え萎えになってしまいました。

ストーリー重視の作品と聞いて凄く期待してたんですが、薄っぺらいストーリーが延々とポチポチで展開されていくので、第1章からこれだとその先見たいと思えなくなりました・・・

各ヒロインの内面世界に潜っても、日常だからか背景や世界の描写もほとんど変わらず、見た目のバリエーションもあまりありません。

バトルはオートで何もすることなし

デッキは5枚ワンセット＋フレンド枠という構成。
各カードのHPとATKの合計がプレイヤーのステータスになるという合算方式。

これに火、水、風の3属性が3すくみになっています。
さらに無属性もあって属性は4つ構成。

で、戦闘なんですがここもまさかのフルオート。
デッキに入れたカードが順に並んで、左端から自動で使われるだけ。

装備する武器によって、1ターンで1枚しか攻撃できないものや2枚以上攻撃できるものもありますが、基本見てるだけの戦闘です。
カードによってスキルを持っていますが、これも勝手に発動するのでやることなし。

画面タップ長押しでバトルの超速スキップができるのですが、もうスキップばかりになりますｗ

フレンドとのツインアタックとか演出もあるんですが、まあほぼスキップしますな。。

アビスバトルで武器強化素材をゲット！

アビスチケットというスタミナとは別のチケットを使用してプレイするのが「アビスバトル」です。

チケットを使うとすぐ現れるボスという仕組みで、指定ターン数以内で勝たないと強力な反撃を喰らいます。

通常のクエストバトルはただスキップするだけですが、このアビスバトルでは「ガードアタック」と「バーストアタック」という２つのアクション要素が入ります。

ガードアタックは、たまに盾マークが出るのでそこでタップするだけ。
敵の攻撃をガードして、バーストアタックの発動エネルギーを貯めます。

バーストアタックは勝手にアニメ演出で発動して、強力なダメージを与えます。

この時に敵が硬直するので、スワイプでこすりまくるとレア素材をワラワラ出す仕様になってます。

つまりこの状態になると、おりゃあああ！！とそこら中スワイプするわけです。

頑張ってスワイプしていっぱい素材を出すと、クリア時にこのように素材が獲得できます。
これは、武器の強化や新武器作成の素材として使われます。

つまり、武器を強化するにはモンハンのようにこのアビスバトルでボスを何度も殺す必要があるわけですね。

武器の強化は楽しい！

先に書いたように、武器の強化や新しい武器の作成には素材が必要で、これは主にアビスバトルで入手します。

武器は威力もさることながら、強化することで攻撃枚数が2枚以上の複数枚になります。

この死神メサイアでは、デッキのカードは何枚でも出てきて、かつ枚数に応じたディレイタイムのようなものもないので、単純に同時攻撃枚数が多い方が倍々計算で強くなります。

初期武器は攻撃枚数１なので、まずは攻撃枚数２に強化しておきましょう。

必要最低限に絞り込んだバランスや全体的な雰囲気はいいのだけど

オリジナルストーリーモノで死神という割と好きな題材、かつサイバーコネクトツーの作品と言うことで個人的にはかなり期待をしていたのがこの死神メサイアです。

ただフタをあけてみると、ありがちなストーリーかつ安易な展開、冗長過ぎて興ざめするクエスト、作業にもならない戦闘と、この時期に出てくるスマホゲームとしてはなかなかに厳しいと感じました。

武器を強化、作成する部分は楽しいのですが、それを使うバトル部分があまりにガラケーソーシャルなため、課金してまで欲しいとはなかなか思わないんですね。

ストーリーも再三書いているように割とスカスカで見え見えなので、期待してたものとは程遠く、ストーリーを追うためにプレイするモチベーションもありませんでした。

もうスマホネイティブでオーソドックスなポチポチが出ても楽しいとは思えないという個人的嗜好の問題とも言えますが、そういう人が多いからこそ苦戦しているのだとも思います。

iOS版が出て軌道に乗るか？と思いましたが、ユーザーの評価は厳しそう。
iOSではトップセールスでゲームカテゴリに絞っても700〜800位と苦戦と言える結果になってます。

Google Playでもリリース以降ずっとカードカテゴリで100位以下なので、ココでも厳しそう。

オリジナルでストーリー＆世界観重視と言えば、「夕暮れのバルキリーズ」「ファントムジョーカー」「ギャラクシーダンジョン」「サーガ オブ ファンタズマ」など、事前の期待度が高く開発費もかけたなあと言うような作品がバタバタ倒れてたりします。

個人的にはIPモノよりもちゃんとチャレンジしているので、毎度期待してプレイするんですがどうもイマイチなんだよねえｗ
ポチポチはIPとスポーツと美麗だけなのかな・・

まあ、なかなか今の時代に周回遅れの仕様でヒットさせるのは難しいなあと思いました。