夕暮れのバルキリーズ 4月末でサービス終了 半年しか続かなかった・・・

当時は凄く出来のいいソーシャルゲームだと思ったけど

■DeNA、Mobage『夕暮れのバルキリーズ』を4月30日でサービス終了

何故このニュースを取り上げたかと言うと・・

Axel GamesのFC2ブログ時代、まだこのブログがソーシャルゲームを結構取り上げていた時代に高評価をした数少ないソーシャルゲームだったからです。

凄くいい作品だと思ったのですが・・・あかんかったか。。

■[mobage]夕暮れのバルキリーズ【勝手に評価】

ソーシャルゲームからのメディアミックスを睨んだオリジナルタイトルがどんどん爆死して、ますますパチンコ化している気がする今日この頃・・

βテストから結構やりこんだあの頃が懐かしい・・ってつい最近だぞ！

ポチポチながらしっかりと作りこんだキャラクターに世界観、アニメ化やコミカライズなどに展開しやすいように布石が見え隠れする作品で、DeNAが仕掛けてきたとあって、昨年夏は凄く注目していました。


だからこそ、珍しくベータテスターとして参加し、リリース後に即ある程度やりこんだユーザーとしての評価レビューを書いたわけです。

【UIデザイン】10点満点で8.5
アニメ調のキャラデザと世界感を表すため、キャラの全体像を大きく出したり、メニューアイコンのセンスや配置、各ボタンの押しやすさや配置順などよく練られている。
強化、合成もβに比べて前回操作の位置を記憶したりと改善されている。

【世界観】5点満点で4.0
これは素晴らしい。どうせならもっとストーリー重視にして先を見たい構成にした方がいい気がする。ここも4.0と高い評価だが、序盤はもう少し早いテンポでストーリーを追えるようにした方がせっかくの良さを活かせると感じた。もう少しで5点満点だけど。

など、私にしては非常に高得点を付けた作品。

この夕暮れのバルキリーズも他メーカーのリファレンス的作品になるかも知れない気がしている。

このように、各システムやオリジナルタイトルの見せ方など、ドリランドやFFブリゲイドのように後発に追随されるリファレンスタイトルになるのでは？とさえ思っていたわけです。

だからこそ、Klabの「ファントムジョーカー」のリリースを見た時、やはり「夕暮れのバルキリーズ」がリファレンスになったかあとか思ってましたが・・・

しかし売れなかった・・・

Social Game Infoさんの記事には、「夕暮れのバルキリーズ」は累計50万ユーザーとあり、そこまでDLされてもなお半年しかもたないというのは恐怖すら覚えます…

既にソーシャルゲームは、インストール数とアクティブプレイヤーの乖離が私がイメージするよりも遥かに開いているのでは？とすら思います。

他のメーカーのオリジナルも苦戦が多い？

ドリコムの「聖刻のジャンヌダルク」や、Klabの「ファントムジョーカー」など、まだまだあると思いますが、ストーリー重視や明らかにメディアミックス狙いのオリジナルタイトルって結構苦戦してる気がします。


■Klab、ファントム★ジョーカー　配信開始

いずれもサービスインして3ヶ月、半年経つのにアイコンが「10万人突破」とかのままで特に20万とか30万と言ったリリースも出ていないことから売上は厳しい状況でしょう。

アクティブ率の現状も考えれば、10万DL程度では運営コストすら回収できない気がします。


■[GREE]ドリコム 聖刻のジャンヌダルク サービス開始

うまくいかないタイトルの方が圧倒的に多く、1割の大ヒットで採算を合わせる業界でもあるので、無数の失敗からごく一部を取り上げてもしょうがないのですが、2012年の春から秋にかけて出たストーリー重視、メディアミックス狙いのタイトルがことごとく爆死した状況を見ると、今後この路線はチャレンジが減るのだろうなあと思います。

海外でもソーシャルカードバトルの一服感が早くも出ているようですし、厳しくなりそうな感じですね。

昨年の夏は、ソーシャルゲームからアニメ化、コミカライズ、映画化みたいにコンテンツの市場規模がもっと大きな世界になるのだろうと思っていましたが、あれから半年、各SAPも予想以上に手応えなかったと感じているのかも知れません。

本当にコンテンツって難しいですね・・

でもって、ますますIPモノに傾倒しそうな気が・・・
あとは、三国、戦国のIPじゃないけど鉄板モノかｗ
あ、でもDeNAは学校の星は事前登録だけで75万人近く集めてたし、人気あったと思うけど今はどうなんだろう。
ランキングは30位以内にいないっぽいけど・・

まあ、IPモノとギルド化を進めたらそれこそソーシャルゲームの寿命が尽きると思います。今年の夏頃はどうなってるんでしょうか・・・