全てのRPGファンにプレイして欲しい一本!
創世のエル -英雄の夢の終わりに-
価格:無料
創世のエル -英雄の夢の終わりに-ってどんなゲーム?
ドラクエ3+FF4のようなスーパファミコン時代の王道ファンタジーRPGです。世界観はFF、主人公が一切喋らないスタイルはドラクエといった感じのオーソドックスなコマンドバトルとなっています。
しかし、シナリオは女神転生外伝の市川雅也氏、BGMは聖剣伝説2,3の菊田裕樹氏が担当してるだけあって、かなり重厚な世界観で一気に惹き込まれます。
あなたは何故生きるのか?、文明の進化の果てに何があるのか・・と言った重いテーマがありながらそれを王道ファンタジーにまとめたシナリオはさすがの一言!
移動時はヴァーチャルスティックと3ボタンだけ
街の中やフィールドの移動は、4方向のヴァーチャルスティックです。完全に4方向なので、斜め移動はできません。
後はキャンプボタンが右にあるだけです。
このキャンプボタンから、装備変更、アイテム使用、魔法使用、セーブといったメニューに移行できます。
会話は、可能なキャラの横に移動すると「!」マークがでるので、そこで画面タップをすれば可能です。
またストーリーが進むと、マップボタン、ツイートボタンが増えて、合計3ボタンとなります。
フィールドの見た目はファイナルファンタジー風。
バトルはコマンドバトル形式
バトルはオーソドックスなエンカウント形式ですが、その際攻撃するか逃げるかを選べます。赤いボタンで「戦闘」、青いボタンで「逃げる」です。
赤いボタンを押すと戦闘になりますが、先制攻撃の確率が高まります。
一方、青いボタンで戦闘に入らずに逃げられますが、失敗すると戦闘に入り敵の先制確率が上がります。
また、赤か青をすぐに決断して押さないと、そのまま戦闘に移行してしまいます。
先制ボーナスが付かないので、基本的には赤を押して経験値を稼ぐ方がいいと思います。
ちなみに、後述するカードスキルの「バーサク」をセットすると、このボタンを押す手間が省け、全て即「戦闘」に移行することができます。
戦闘は正面対峙型のコマンドバトルです。
「速さ」の順に「攻撃」か「スキル」を選べます。スキルはいわゆる魔法で、MPを使用します。
同じ敵が複数出てきた場合は、表示は1体で重なっている・・という若干分かりにくい見せ方です。
「2」と表示されているので、ここではフェアリーが2体出現していることを表しています。
また、たまにパーティメンバーが赤、青、黄にメラメラ燃えた表示になります。
これはクリティカルの予告なので、これが出たらチャンス! 大ダメージを狙いましょう。
渾身は物理系クリティカル、入魂は魔法系クリティカル、全身全霊は物理&魔法で最大クリティカルとなっています。
レベルアップしたら好きなステータスを上げていこう
レベルが上がると2Pづつステータスポイントが貰えます。「体」「力」「魔」「速」の4つのステータスで自由に割り振れます。
なお4つのステータスは以下の効果があります。
体:最大HP+5、防御アップ、状態異常にかかりにくくなる
力:攻撃力アップ、力が関係するスキルの効果アップ、渾身/全身全霊の発生率アップ
魔:最大MP+3、魔力が関係するスキルの効果アップ、入魂/全身全霊の発生率アップ
速:攻撃順が早くなる、2回攻撃の発生率アップ、逃げる確率アップ、先制確率アップ、奇襲確率ダウン
さらに最大MPが一定量を超えると、各キャラ毎にスキルを覚えていきます。
なのでスキルを早く覚えたい場合は「魔」を多めに振ると早く覚えていきます。
主人公は「力」をメインに、「魔」も早めに振っておくと、ヒールやテレポートと言った必須スキルを早く入手できて便利です。
また、ストーリーが進むとステータスポイントの振り直しもできるようなので、深く考えなくとも大丈夫です。
モンスターを倒してカード化せよ!
ある程度ストーリーが進むと、モンスターをカード化できるようになります。バトルで「カード」アイコンが出てくるので、1回のバトルで1回だけカード化できます。
カード化したいモンスターをアクティブにしてカードアイコンをタップすると、カード化予約できます。
その上でカード化予約した敵を倒すと、一定の確率でカード化できます。
HPを減らしてから予約するとカード化確率が上がるので、一撃で倒せないようになってきたら弱ったモンスターを予約していくようにします。
カード化できると、それぞれのモンスター毎に1つスキルが付与されます。
ストーリーで重要な役割を持つキーキャラの場合、戦闘に勝つと自動で貰えるカードもあります。
カードは各キャラ3枚までセットできます。
強敵が現れたら、どのカードの組み合わせが有効か考えるのが楽しいですね。
ちなみに「侍」の持つ「攻撃グループ化+25%」をつけていると、同じ敵が複数出た際に1回の攻撃でグループ全部を攻撃してくれるので凄く便利です。
また、「魔術見習い」は「ヒール」のスキルが使用できるようになります。
ジャンにセットすれば、主人公とジャンでヒールを2枚使えるようになるので非常に有用です。
このように、各カードスキルは非常に使える物が多く、これを集めながらセットするのが非常に楽しいんですね。
ここは非常にうまい部分だと思います。
ストーリーが重厚で一気に引きこまれる!
「ラポーニャ」「ナヂャ」「エメライ」の3つの国が勢力争いをしている「惑星スー」が舞台です。この惑星スーに突如現れた「幻魔王ドラモス」が大量の幻魔を引き連れ世界を支配しようと人間に侵攻してきます。
危機的状況に人間たちは一旦争いを止め、同盟を組んでドラモスに立ち向かいます。
そんな中、勇者アルテマの息子「ヒイロ」がさらわれた幼なじみを救うためドラモス討伐の旅に出ます。
一方、主人公はラポーニャの「ロプーサの町」に住む謎多き少年で、彼もまた幼なじみのミカコが幻魔にさらわれてしまいます。
プレイヤーはこの主人公となり、ミカコを救うため、勇者ヒイロ同様ドラモスを倒す力を得るため世界をめぐる旅に出ることになります。
世界各地に隠された4つのクリスタルを探し出し、祭壇にかざせばドラモスの居城への道が開けるということで、主人公もまたクリスタルを探しに出るわけです。
最初はソロで進まねばなりませんが、ストーリーが進むと主人公と同じように異世界から来たと思われる「ジャン」「アリカ」と知り合い、そして3人パーティを組むことになります。
3人が合流するまでにはそこそこストーリーを進めないといけないですが、この辺はドラクエ2でサマルトリアの王子、ムーンブルクの王女がそれぞれ合流するくだりとよく似ています。
勇者ヒイロの出現を予言した絵本の演出は、浦沢直樹のMONSTERっぽいですな。
また、チキュウという異世界の惑星で起こった文明の進化の果てに起こったこととして、原爆や原発事故の写真を使っていてドキっとします。
ドット絵のファンタジーRPGに突然実写が出てくるわけですからね。
文明の進化の果てに何があるのか、何故人は生きるのかなど、非常に重い展開になっていきます。
また、幻魔の出現で人類は協力しあい平和になったという皮肉な現実があり、本当に幻魔を倒したら平和な世界が来るのか?など、魔王倒したら平和になりました・・みたいな単純な世界ではないということが徐々に明らかになっていきます。
と書いていくと、何やら哲学的な面倒なストーリーに聞こえるかも知れませんがそうではありません。
3つの国の人間たちの思惑、幻魔の思惑、異世界から来た主人公たちの思惑、それぞれが非常に現実的に描かれており、また登場人物たちも性格付けがしっかりしていてそれ故に物語に惹き込まれるんですね。
しかも、ドラクエのように主人公は一切喋りません。選択肢に「はい」「いいえ」をするだけなので、プレイヤーが主人公として物語に参加できます。
残念なのは売り方
実は今回リリースされた「創世のエル」は無料体験版の位置づけで、最終的には課金で最後までアンロックされるとのことです。それは全然構わないのですが、製品版がいつ出るのか、価格はいくらなのかが現時点で全く不明な点がもったいない。
ドラクエやFFの売り切り価格、さらにはケムコ作品の価格を考えれば、この作品なら¥1,000未満だろうとは思います。そしてその価値は十分にある作品ですし、私は確実に課金します。
ただ、そのアップデート版が2015年春となっていて、そんなに先ならストーリー忘れますw
しかもセーブデータの問題があるので、別アプリにできず課金が入るのはアプデ対応になります。
そうすると、各メディアのレビューなどもその時点ではもうスルーされてしまいます。
毎日すごい数の新作が出ている現状、アプデで記事にする余裕はなかなかないんですよね。
無料の体験版を用意するのはユーザーには有り難いのですが、製品版(課金でアンロック部分)も同時リリースでないとこの手法では売りづらいと思います。
いろいろ企業側にも事情があると思いますが、全て完成してから配信した方が良かったと思います。
ただ、無料体験版といっても10時間くらい遊べるのでかなり遊びごたえあります。
私今6時間くらいプレイしてこの文章書いてますが、ストーリーがどんどん面白くなっていて一番楽しい時です。
が、もうすぐ一旦終わっちゃうと思うと残念でなりません。
とは言え、あえて売り方がもったいないなあと思っただけでゲーム内容は大満足です!
現状iOS版だけのようで、Android版は出るのかどうか分かりませんが、まずはiOSユーザーでRPG好きなら是非とも遊んで欲しい作品です。こういう深みのあるストーリーは大好き!
創世のエル -英雄の夢の終わりに-
価格:無料
あとがき
AppStoreのスクショによく分からない実写があって、なんじゃこれ?と思ったんだけど、ストーリー進めて納得。なんか、ドラクエ3的なエンディングの気がしてならない。。w
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@J_Kumagai
Axel Games運営者兼ライターの熊谷です。
スマホゲームに特化して遊びまくっています。
なお、現在Axel Gamesではライターさん募集していますので、もし興味ある方いらっしゃいましたらメール下さい!(axelgames00[@]gmail.com)
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