彼女は最後にそう言った レビュー こんなに素敵に泣けるADVは他にはないッ！

繰り返す夏の後悔の日、”あの花”ファンなら絶対プレイして欲しい！

彼女は最後にそう言ったってどんなゲーム？

4年前に事故で亡くなった幼なじみ「ナナミ」から手紙が届いた！
ナナミの命日である夏祭りの8/14、何故か主人公の「シンタロー」はこの8/14をループすることに・・

何故ナナミは亡くなったのか・・繰り返される8/14で徐々に明らかになる真実。
読み進めるほどに切なく、そして最後は感動のあまり呆然としてしまう最高のADVになっています！

物語は亡くなった幼なじみの手紙から幕をあける・・

都会から隔離された田舎の村が舞台、幼なじみのヒロインが事故で死亡、その事実から逃げるように東京の大学へ行った主人公、主人公とヒロインの共通の幼なじみ達もそれぞれヒロインの死で後悔していることがある、夏祭りが物語の核・・・

”あの花”ファンならビビビと来てしまうシチューエーションですね！

来るはずもないナナミからのこの手紙から物語が始まります。

開発したのは、「奴は四天王の中で最も金持ち」「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」など、ドット絵で個性的なヒットアプリを連発しているSYUPRO-DXさん。

本作でもタップしたところに移動するだけというシンプルながら、快適なドット絵ADVとなっています。

この物語の舞台は都会から3時間半も離れた「待宵村」という田舎の村。

湖、祭のやぐら、神社、展望台、学校など様々な場所を巡りながら、ナナミの死の原因を調べることになります。

シンタローとナナミの同級生が4人いて、彼らもそれぞれ物語が進むにつれ深く関わってくることになります。

そして主人公だけが繰り返す8/14

「お祭の夜 展望台で待ってます」
この手紙をもとに展望台に行ってみたものの誰もいなかった8/14。

一夜明けたのに・・・

何故か繰り返す8/14…

どうやらシンタローだけが8/14をループしているようで、他の人は全く同じ反応をしていると。

しかし、繰り返すうちに少しづつ情報が集まってきて、少しづつ真相に近づくシンタロー

章が進むと次第に記憶は鮮明になり、4年前の8/14のナナミの足取りが分かってくる。。

どんどん切なくなってきて、シンタローと気持ちがシンクロするのが自分でも分かるくらいに惹き込まれていきます。

もう3章くらいからは続きが知りたくてノンストップで待宵村を駆け巡ります！

みんながナナミの死を何らかの形で背負っていて、それを励ましながら少しづつ自分も前を向いていけるシンタロー。

いよいよナナミの死の真相が分かってきます。

彼女は最後にそう言った

エンディングまで進めると、このタイトルの意味が分かって感動するやら唸ってしまうやら、とにかくセンスあるなーのひとこと！

終わった後に心地よい満足感に浸れる近年稀にみる良策です！

しかし、この「彼女は最後にそう言った」には二周目があります！！
詳しくは書けませんが、クリア後にもう1章追加シナリオのような形で物語は新たな展開を見せます。

そして、本当に最後に彼女は何と言ったのか・・・是非最後までプレイしてください！

図鑑、ミニゲームも充実している！

登場人物は全てしっかりと図鑑に登録されていくので、物語にどっぷりハマることができます。

また重要なキーワードは自動でキオクされ、いつでも読み返すことができるので、途中で忘れてしまったなんてこともありません。

さらに達成項目が20あって、本編に関係ないミニゲームもたくさんあります。

なぞかけや隠れた人を探す、本編外れて寄り道することで達成できるようなものも結構あるので、全項目クリア目指して結構やりこめます。

このように細かい部分もきっちり作られていて、非常にクオリティ高いADVになっています。

ということで、最近は忙しくてレビューどころかゲームをプレイする時間が取れてないのですが、この作品は最後まで全部プレイ終わってからレビューしようと思って今になってしまいました。

まだプレイしていない方は絶対にオススメなので、是非ダウンロードしてみてください。

「彼女は最後にそう言った」

なんて素晴らしいタイトルなんだろう・・・

あとがき

これはもう既にノベル化の話が進んでそうですね！

進んでないなら是非どこか進めて下さい！ｗ

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