このドット絵はやっぱり最高だ!
トリックスター 召喚士になりたい
価格:無料
トリックスター 召喚士になりたいってどんなゲーム?
本作は待ちに待ったトリックスターの世界観を引き継ぐボード型RPGです。テンポ良くサクサク進められるお手軽さ、充実した育成要素、そしてプレステ時代を彷彿とさせる良く描き込まれたドット絵が魅力です。
かなり遊びやすいゲーム内容だし、トリックスターのファンはもちろん、トリックスターを全然知らない人でも十分に楽しめると思います。
スゴロクがシステムの核!
ゲームシステムの核はスゴロクとなっています。MP回復など色々な効果を持つマス目があって、道中ではモンスターが現れて戦闘になる事もあります。
そして進め方ですが、まず画面右側に3枚のカードがあり、1枚は数字が書かれていて残りの2枚は「?」となっており、選択するまで数字は分かりません。
ランダム要素と確定要素がミックスされているので、使い所に悩める楽しさがあります。
ただ、「?」に書いてある数字を見られる「千里眼」や、1から6までどんな数字でも選べる「神のカード」という機能があり、これはハルコン(課金アイテム)を消費して利用できます。
ここぞという時に頼りましょう。
こちらが戦闘画面!
冒頭でも書きましたが、やっぱりプレステ時代のRPGっぽい雰囲気のドット絵がグッド。
あと戦闘を中心に本作は良曲が多かったです。
戦闘はターン制になっていて、敵キャラクターをタップしてターゲット選択、味方キャラクターをタップして攻撃。
そしてゲージが溜まればスキルを発動可能……ってな感じで、かなりシンプルであっさりしたシステムになっています。
エフェクトは派手で、なおかつドット絵のちびキャラが良く動き回るので見ていて楽しいです。
ゲームの中心はもちろん「スゴロク」と「戦闘」になる訳ですが、スゴロクはマス目が少なく戦闘もすぐ終わる(オートモードと倍速モード有り)ので、ゲームは非常にサクサク進みます。
だから空いた時間にもサクッとスピーディーにプレイ出来るという、まさにお手軽なスマホゲーという体になっています。
一回のプレイがダラダラと続かないのは良いですね。
クエストはエリア制となっており、各エリアにはステージが幾つかあります。
エリアには特定の属性が定められているので、そのエリアの属性に強いパーティメンバーを揃えるのがベストです。
各エリアには住民が住んでおり、住民にプレゼントを渡したり会話したりする事で好感度を上げられて、好感度が一定以上になればその住民を仲間にする事が可能です。
こちらはボーナスステージ。
ゲルダ(ゲーム内マネー)や宝箱がザクザク手に入ります。
そしてクエスト中は様々なキャラクターが登場して、頻繁に会話が展開されます。
選択肢の量も非常に多いです。
テンポの良い「スゴロク」と「シンプルな戦闘」というシステムだけでゲームが完結している訳じゃなくて、可愛らしいキャラクター達との会話や交流も楽しめるのも魅力の一つですね。
淡々とタスクをこなす作業ゲーになっていない所はマルです!
そんなこんなで、テンポの良い「システム」を魅力的なキャラクターで彩り「面白さ」を引き立たせ、そこに優れたドット絵という「グラフィック」も確立させて、とてもバランスの良いゲームに作ってきたなと思いました。
その他のシステムは王道まっしぐら
パーティメンバー(召喚獣)はガチャで集めます。可愛いキャラクターが勢揃い。
ドット絵だけじゃなくてカードのイラストも可愛いですね。
そしてパーティーは6人+助っ人の合計7人で、更に3人のサポーターで構成されます。
召喚獣は様々なスキルや属性を持っていますし、先述した通りエリアによって属性が決められているので、同じキャラばかり育てるのではなく、多数のキャラを育てて幾つものパーティーを作ると良いでしょう。
で、召喚獣の育成や編成に関しては充実してはいますがシステム自体は完全に王道まっしぐらという感じです。
まずパーティー編成はコスト制限があり、パーティーメンバーの所有数(このスクショでは最大50枚中42枚を所持)にも制限があります。
所有数はハルコンを消費して増やせます。
育成は合成素材あるいは不要なキャラクター、そしてゲルダを消費して強化や進化が可能。プレイヤーレベルを12まで上げれば極限成長(召喚獣をより強く出来る)も出来ます。
多数のキャラクターをレベルMAXまで育てるとなると、どうしてもゲルダ不足になりそうです……。
そしてスタミナ制度を採用していて、このスタミナはハルコンで回復可能。
クエストは通常パートの他に期間限定のスペシャルダンジョンやら曜日ダンジョンやら、ソシャゲとしてお馴染みの要素が盛り込まれています。
まぁ個人的にはスタミナ制度を排除しても良かったんじゃないかなぁとは思います。
せっかくテンポ良くサクサク進められるゲームなんで、そのテンポをスタミナ制限のせいで止められたら勿体無いですしね。
ただ、レベルを上げればスタミナが全回復するし(コスト制限の最大量も増えます)、毎日ちょこちょこやる分にはそこまで問題にはなりませんかね。
無課金でもミッション達成で地道にハルコンを獲得出来ますし。
そんな感じで、スタミナの回復やらパーティーの所有数増量やらにある程度の課金は必要になってくるし、育成面もお馴染みの要素が勢揃いと良くも悪くも基本的なシステムはオーソドックスです。
敢えて厳しい意見を言うのであれば、この辺のシステムが直球勝負でシンプルだったのはちょっと残念だった気がします。
スタミナ制限orコスト制限or強化と進化に多額のマネー消費……みたいな要素ってもう目新しくないし、特にスタミナ制限ってレベルがガンガン上がる序盤は良いけど、ゲームがある程度進んでレベルが上がりにくくなってくると、結局課金で回復しないと進めたい所まで進められない……みたいなケースになりがちなので。
だからもうちょっとこの辺のシステムに一捻り欲しかったですね。
アルバム集めと発掘が熱い!
さて。本作にはこちらもお馴染み図鑑機能があるんですけど、図鑑とは別にアルバムという機能もあります。
どっちも同じような意味じゃんって思いますけど細かい事は気にしない。
図鑑はそのまんま集めた召喚獣のリストで、アルバムはシリーズごとに召喚獣がコレクションされ、そのシリーズの召喚獣を全員集めると報酬をもらえます。
このスクショでは左下の「真逆の才能」というシリーズのキャラクターが二つ揃っていますね。
ただ漠然と図鑑が埋まっていくだけじゃ何の面白みもありませんが、こうやって集めれば集めただけご褒美があるのは良いですね。
これは収集好きにとっては熱いシステム。
あと宝物発掘というシステムもあって、これはヒントを頼りに発掘を続けてお宝をゲットしちゃおうぜという遊び要素。
気が向いた時に発掘してアイテム収集に励みましょう。
遊び要素多し! 安定して遊べるゲームだ!
やっぱりドット絵のグラフィックとキャラクターのやり取りが大きな魅力ですね。通常のストーリーパートだけではなく、期間限定のクエストでもちゃんとキャラクター達の会話が織りなされるし、文章量も結構な量です。
そして育成面は王道なシステムとは言え、エリアごとに住民が居て交流出来るとかアルバムのご褒美やら宝物発掘やら、遊び要素が多いのが嬉しかったです。
しっかりユーザーを飽きさせない作りこみになっていると思います。
このレビューを書いている時点(2016年5月26日)ではギルドなどがまだ開設されていないんですが、これにマルチ要素も加わればもっと面白みが増す事でしょう。
数あるソシャゲにおいて、「やる事無くて飽きる」とか「ただの作業ゲー」などが一番良く挙げられる欠点です。
でも「トリックスター 召喚士になりたい」はそういう欠点を確実に潰して、飽きずに長く遊べるゲームになっています。
これはイチオシですよ!
トリックスター 召喚士になりたい
価格:無料
あとがき
ライター平田さんも良曲多しと書いてたけど、私もBGMが好みの曲多かったです。できるだけBGMアリでプレイして欲しいです!
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平田 智也
ゲームレビューや脱出ゲームアプリのシナリオなどを執筆しています。
脱出ゲームのシナリオを3年間で約230本書いてみちゃったり、
1ヶ月にゲームレビューを50本以上書いちゃったりした経験を持つ道産子ライター。
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