ドラゴンポーカー レビュー ソーシャルに振り切った名作！しかし今は迷作…

仕様やチャレンジは素晴らしいけどバグの嵐で酷い状況

5/17(金)にようやくリリースされた期待の「ドラゴンポーカー」。

期待通り「ソーシャルゲーム」としては素晴らしいデキで非常に面白いと思います。

しかし、連日のサーバーメンテに巻き戻り、ゲームにならないバグの嵐、さらに何を考えてるのか理解できないバランス感覚と、普通なら30分で投げ出すゲームなのですがチョット待った！

現状はリリースすべきではなかったレベルの問題作ですが、ここから1ヶ月で軌道修正できれば化けると思います。

なので、私としては異例の「期待を込めて☆４つですｗ」

今は課金どころかコンティニューでの竜石すら使ったらダメ！

期待はするものの、今は絶対に課金はオススメしませんし、入手した竜石も使うべきではないと言わざるを得ません。

まず、18日土曜は15時過ぎから延々メンテで、復帰したのが翌明け方3時過ぎ。

私は何故か寝落ちして朝5時に目が覚めて起動したらサクサクでしたｗ

しかし、その19日日曜は午後になると断続的にメンテでまともに遊べず、さらに異常なバグが連発し始めました。


すぐに既知のバグとしてアプリ内にリリースを出したのは素晴らしいですね。

でももっとありますｗ

とにかく、バトル中にハングと言うかネットワークエラーで固まりまくります。

延々カード出して引っ込めて・・・を繰り返すことが2回に1回。

こうなったらアプリ再起動しかなく、スタミナは無駄撃ちです。。

「J」と「K」でワンペアになったり、自分が出したカードが全然違うものになって「No Pare」になったりと無茶苦茶です。

自分が出してないのに、自分の番が来たら勝手に出していて、何故か「FLASH」になっていて、フレンドから「ナイス〜!!」と言われたりともうカオスですｗ

サーバーが負荷に耐えられなくて、タイムオーバー処理でカオスになってるだけならいいのですが、もろもろの多彩なバグはそれだけでなく、重大な問題を多数抱えている気がします。

このゲーム、後述しますが、ソーシャル部分が非常に良くできているので、ついついコンティニューで竜石を使ってしまいがちですが、今は巻き戻りリスクが高く、全員均一のお詫び竜石補填で終わるのが目に見えています。

使わなかった人が一番ごっつあんになるのが容易に予想できるので、使わず我慢しましょう。

 

ゲームの核は5人で1枚づつカードを出す点

まずはこの「ドラゴンポーカー」で最も肝の部分はと言えば、1人が1枚づつカードを出して役を作るという点でしょう。

つまり、オンラインゲーム並にリアルタイムなソーシャル性を重視していて、ギルドバトルに傾倒するソーシャルゲームそのものです。

まあ、ドラゴンリーグのアソビズムなので、その辺は予想されてましたが。

上記のスクショはチュートリアルなので、真ん中の自分「アクセル」以外は全員「CPU」です。

そして、誰が1番になるかはランダムで、順に1枚づつカードを出していきます。


この例では、一番左のピンクで囲った部分がフレンドさんです。

青と赤の人型ピンのアイコンが付いていますね。

フレンドではない他のプレイヤーも勝手にマッチされることがあります。

フレンドの場合は、通知をオンにしていれば、どのフレンドがどのステージをプレイしているか分かるようになっていて、すぐに乱入可能です。

で、この例では、既に私以外の4人がカードを出していて最後が私です。

既に「Q」でワンペア出来ていて、私が「３」を出せばツーペアですね。

カードをドラッグするだけで、ここは反応はスムーズです。

役ができればそのカードで攻撃し、「No Pare」なら敵から一方的に攻撃されます。

 

スキルを持つカードで役を作ると、スキルが発動することがあるよ

こんな感じで、スキルが発動されます。

追加ダメージや、攻撃アップなどのバフ、さらにはヒールなど様々あります。

ただ、割と序盤から運に左右されて厳しい場面も多く、ヒール持ちが理想ですがやはり課金カードになってる感じですねえ・・


さらにモンスターの組み合わせで、いろいろな合体技が出ます。


なかなか派手で、戦闘に華が出るのでいいですね。

割と発生頻度も高く、バトル自体をできるだけ飽きさせないツクリはさすがです。

 

デッキ編成は13枚

デッキ編成は、リーダー＋12枚となっていて、リーダーは自動で「A」を担当します。

で、赤(火)4枚、青(水)4枚、緑(木)4枚で12枚を編成します。

赤だけで12枚とか、適当な構成にはできず、3つの属性を4枚づつセットしなければなりません。

バトルでは、数字は勝手にランダムに(と言うか裏で操作されて)都度付与されます。

これで分かるように、実際のトランプでは「スペード」「ダイヤ」「ハート」「クラブ」の4つですが、この「ドラゴンポーカー」では「赤」「青」「緑」の3色しかありません。

この仕様は素晴らしいと思っていて、ほとんどのポーカー系パズドラフェイクがリアルトランプでの4属性53種のカードを使うのに対し、3属性に絞ることでいい感じで単純化に成功しています。

 

デッキは従来の1枚特化型ではダメ

ソーシャルカードバトルでは、デッキ内の総攻撃数＆総防御数で判定されるため、強いカードをまずMAXまで育てる方が効率がいい場合が多いです。

が、パズドラフェイクでは定番の、カードやユニット個々が戦う仕様なので、1枚だけ強くても安定した強さにはなりません。

他のゲームが1軍ユニット4−5体なのに対し、ドラゴンポーカーでは13枚なので、より育成が大変になっています。

 

合成＆進化はパズドラタイプ

カード強化は、よくあるタイプで5枚同時に合成する方が効率がいい仕組みです。

また、同じ属性、同じカードでの合成にはボーナスが付く、同じスキルを持っていたらスキルレベルが上がるかもしれない・・なども他のタイトルと同じです。

進化もパズドラタイプですね。

進化素材は曜日ダンジョンで集めるという点も同じ。

 

何をするにも竜石で

ここもパズドラと同じですね。

ただ、11連ガチャが竜石50個なので、普通に買えば1回4000円。

最安値でも3650円なのでかなり高めに設定されています。

パズドラやぷよクエを真似て、割と気軽に竜石を無料配布したり、ゲーム内でクエストクリア等で貰えるので、それを踏まえると妥当とも言えますが、微課金、中課金には厳しい設定です。

 

フレンド乱入＆シャウト機能が楽しい

バトルステージに入る際に、「みんなと…」が自身がホストになってゲームを開始する場合で、「フレンドと…」がフレンドがプレイしているステージに乱入となります。

すなわち、完全にソロでプレイするモードはありません。

マッチするプレイヤーがいない、もしくは回線が繋がらない場合など、他の4人が全員CPUの場合はありますが、すぐに誰かが入ってきます。

つまり、黙々と一人でやりたい！ってな人には向きません。

というか、このゲームはフレンドや他人とやっての達成感がウリなので、ソロにこだわる人は排除されていくでしょう。


で、本来なら私はギルドやリアルタイムフレンドといった縛りを強要するタイトルは大キライなので、このドラゴンポーカーも最初の段階では「キライなタイプのヤツや」と思ってやめようと思ってました。

が、シャウト機能が意外と楽しく、フレンドとの合体技で一発逆転で勝った時なんかとにかく楽しいんですよ。

ギルドではないからプレイする時だけの一期一会だし、その割にはレベルやプレイ時間が合う人がうまくフィルタされていくから、何かうまい感じに同志感のあるフレンドが出てくるわけです。

シャウト機能は、上記スクショのように定型文をタップすれば、下から上にニコニココメントのように定型文が出る仕組み。


登録できる文字数とセット数が少なくて残念だけど、16個分自由に設定できます。

定型文チャットはスマホでのタップ操作に向いているし、個人のセンスが問われてナイス！ｗ

スクショ見た時は、うぜー機能入れたなあ・・と思ったけど、これはこれで面白いです。

まあ、ある程度したら飽きそうだけど、モンハンの「よろしくー」「おつかれさまー」的な儀式と同じでもあり、これは楽しいと思います。

こんな感じで、パズドラ同様、ステージ進めてカードゲットして強化・進化していくゲームです。

思ったほど複雑化させていないのと、リアルタイムなソーシャル性の楽しさ、その割にゆるい縛りとよく考えられていると思います。

個人的にはいい意味で予想を裏切られて、期待したい作品です。

 

一方でスタミナバランスの悪さ、バグの多さは致命的

冒頭で書いた信じられないバグの多さもさることながら、このドラゴンポーカーはあらゆる面で序盤での離脱ポイントが多すぎです。

１：スタミナが少なすぎて序盤から遊べない

チュートリアルが終わってLv2。

その後すぐLv3になるところまではいいのですが、Lv3で確かスタミナが32〜35くらいのはず。

で、最初のステージの必要スタミナが15！


※Lv4でST36ですね。ST15のステージしかなく2回で終わり…

※細かいツッコミ入れるなら、あと1回でLvUPなので1バトル分どこか乱入してくればOKなんだけど、初めてすぐにフレンドいないしそこまで分からないからね

次の赤、青、緑の超序盤ステージもスタミナが15で、しかもボスで運が悪いと簡単に死ぬバランス。

まあ、竜石でコンティニューしてねってことなんだけど、ゲーム開始して15分も遊べばもうスタミナ切れて何もできません・・・ってアホすぎ。

3分で1回復だから、竜石使わないなら45分待つしかない。

さすがに虹コイン的な課金アイテムは、序盤は枠かレアガチャしか使っちゃダメっての常識だから誰も使わない。

結果、まだまだゲームしたい！、コレ面白い！！って熱量がある時にヘルプ読むしかないとかｗ

本来、この序盤はレベルがポンポン上がってスタミナ全回復なので、実質1−2時間は遊べて当たり前なのに、いきなり我慢とか突き放される。

サーバー負荷対策かと勘ぐるぐらいバランス悪いね、コレ。

こんな割の悪い状態で、竜石で回復とかする気にならない…

 

２：序盤に課金してもコストが足りずに使えない

これも課金した人ががっかりする仕様です。序盤だとコストが全然足りなくて、11連ガチャしてもSRやRを全部メンバーに入れられない。

しかも、上記のようにプレイのためのスタミナも足りないので、育てるにも素材がない。

ある程度まとめて遊ぼうと思ったら、いきなりスゴイ数の竜石いるやん・・と気づいていきなり萎える・・


LvUPしてもコスト+2なので、結構Lv上げないとSレアとか複数枚出ても使いづらいと。

 

３：CPUがクソ過ぎてイラつく

これ、フレンドが臆せず他人のゲームに乱入できるための仕様だとは思うけど、CPUのAIがアホすぎてヒドイ。

よって、自分よりそこそこレベルの高いフレンドさんへの乱入でも気にせず飛び込みましょう！

CPUよりはよっぽどアナタの方が頼りになります。

 

４：ゲームのテンポが悪い

これはリアルで他のプレイヤーと楽しめる代償でもあるのですが、変に長考するプレイヤーが入ってくるとイライラします。

1人あたり5〜6秒程悩むと、全員で5枚なのでそれだけで1ターン40秒程度かかります。

待ってる間にダレます・・・

序盤でコレなので、中盤以降カードの種類が増え、スキルや合体を意識しだすと多分みんな5秒ほど悩むようになるでしょう・・・

一人でサクサクっと進めるタイプのゲーム(パズドラとか)をやってると、この嫌な間が本当に辛い・・

それを乗り切るためのシャウト機能だったりするので、シャウトでどんちゃかとバカやるくらいでないと楽しめない気が・・

マジメでストイックな人はダメかもｗ

など、割と根本的な部分で問題を孕んでいるのも確か。

 

次世代のソーシャルゲームとしての可能性は十分？

次世代のソーシャルゲームが何か私には分からないけど、ソーシャルゲームの定義が「簡単に他人と繋がって楽しめるもの」なら、ソーシャルゲームの次のステップの１つの形を示したかも知れないなあって気がしています。


※トップ画面にフレンド内の自分の総合力順位が出るのも上手いよね

ぶっちゃけ、ブラウザかネイティブかなんて低レベルな話はどうでも良くて、ソーシャルゲームとしての楽しさをどう追求してチャレンジするのかだと思うんですよ。

だからこのドラゴンポーカーは「ソーシャルゲームとして次のステップを目指す素晴らしい仕様が詰まってる」とは思います。

一方で、これは「ゲームじゃない」です。

カードの強さ＝課金額と、操作された運でのバトルもどきで、そこにゲーム性やテクニック、攻略と言ったものはあまりありません。

だから「ゲーム(コンソールやアーケード等のいわゆる電子ゲーム)ではない」と思います。

ソーシャルゲーム好きにはタマラナイ面白さがある反面、ゲーム好き、ゲーマーには大して面白くないと言うか、すぐ飽きると思います。

良い悪いではなくて、合う合わないの世界ですからね。

なので、ゲーム好きという視点で見ればちょっと残念なバトル仕様でしたが、ソーシャルゲームの次のステップとして見た場合は素晴らしい作品だとも思います。

これだけ気軽にリアルタイムで他のプレイヤーと繋がってワイワイできるって、私はソーシャルゲームの目指す１つの方向だと思うので。

ギルドバトルのような世知辛いシステムにしないバランス感覚が重要だと思います。

あと、みんなで頑張ってあと少しで死んでしまった時など、仲間に申し訳なくてつい竜石でコンティニューしてしまうとこなんか、もう完璧な仕様です。

竜石コンティニューすると、自分が復活するだけでなく周りにもヒールを与えるので周りも凄く嬉しいんですよ。

だからお互いコンティニューしまくりでもう運営ウハウハｗ

この辺は本当に上手い。


※序盤からボスが強くて、結構みなポロポロ死ぬんだけど、躊躇なくコンティニューするんですよ・・

貧乏性のオレ、驚き・・ｗ

繰り返しますが、「ソーシャルゲームとして次のステップを目指す素晴らしい仕様が詰まってる」と期待できるからこそ、システムがそこに付いてきていないのは残念ですね。

序盤のバランスの悪さ、そしてバグの多さにサーバーメンテ漬けってのは現状では割と黄色信号だとも思うので。

ここからどう巻き返してくるのか凄く期待しています。



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リリース日: 2013/05/20
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