クエスト | ポチポチ型 |
カード強化 | あり |
カード進化 | あり |
スキル | あり |
対人戦 | あり(一騎打ち) |
協力戦 | なし |
オリジナル要素 | 三国大戦(期間限定のいわゆるギルドバトル系イベント) |
ゲームバランス (1.0~5.0) | 4.0 |
ゲームテンポ (1.0~10.0) | 8.0 |
オリジナリティ (1.0~10.0) | 6.0 |
UIデザイン (1.0~10.0) | 7.5 |
世界観 (1.0~5.0) | 4.5 |
課金良心度 (1.0~5.0) | 3.0 |
ヘルプ充実度 (1.0~5.0) | 3.5 |
合計 (MAX50.0) | 36.5 |
【概要】
三国志を舞台としたロワイヤル型ソーシャルカードゲーム。魏呉蜀のいずれかに所属して自国の領土を広げながら中国全土を支配するのだ!
各項目の解説は<続きを読む>で
【クエスト】
オーソドックスなポチポチ進行で、繚乱三国演義(以下繚乱)では[物語]と呼んでいる。ブラウザタイプに比べると信じられないくらいスムーズで、ほとんど通信のストレスを感じさせないのはさすがの一言。
アイテム出現やクエスト達成、LvUP等のイベント発生時くらいしか通信を感じさせないし、それも非常に速い。ブラウザゲーム特有の、Flashアニメ再生タイミングで通信ハングとか重いというストレスもこの繚乱には一切ない。
また、ゲーム性部分でもよくできている。ゲーム開始直後は「黄巾の乱」という、三国志演義モノではお決まりなのだがストーリーがちゃんと練られている。私は「呉」で始めたのだが、ちゃんと孫堅を軸にストーリーが作りこまれていた。最近のソーシャルゲームは、クエストでもきちんとストーリーが書きこまれているものが増えてきたが、この繚乱はその中でもトップクラスだと思う。
【ゲームテンポ】
iPhone5+WiFi環境というのはあるかも知れないがそれでも非常に快適。上記のように、クエストで一切ストレスがないし、ギルドバトル系のように時間やギルドメンバーに縛られることもない。(ただし三国大戦という仕様はギルドバトル系)
カード合成頻度もそう多くなく、クエストをサクサク進めるのでテンポは非常によい。
あえて言うならその分やれることがサクっと終わるため、コアなソーシャルゲーマーだと物足りなく感じてしまうかも知れない。
【カード強化】
武将の強化はカードではなく「強化アイテム」で行う。ここも世界観を意識しているのだろう。玉璽等のアイテムを与えることで各武将は強化されていく。
【カード進化】
一般的なカードバトルであれば、同一カードの合成で進化となるが、この繚乱は強化同様に強化アイテムで行う。と言うか、ある一定分強化すると武将が進化するというデザインになっている。
【対人戦】
一騎打ちとしてよくある対人戦がデザインされているが、繚乱ではこの比重が高めになっている。一騎打ちで得られる「武勲ポイント」を貯めると称号が上がっていく仕組み。
また、ロワイヤル型では定番の秘宝システムは「武将人相書」として実装されており、これをかけて対人戦を行うことになる。6分割された武将イラストを全部集めるとカードが完成し、その武将が仲間になる。
【協力戦】
最近のソーシャルゲームには必須仕様の協力戦(レイドボス)はバッサリカットされてる感じ。まだ三国大戦を経験してないし、全ての仕様をプレイできていないので”ない”と言い切れないが、基本的にレイドボス仕様はないのだと思う。
国対抗仕様を入れていることもあり、レイドボスの世界観が難しいとは思う。なので、本作では思い切って外したのかなと想像してみたり。もしそうだとすれば英断かも知れない。
次に評価点について
【ゲームバランス】5点満点で4.0
ゲームバランスはかなりいい方だと思う。序盤はかなりLvUPが早いし、毎回行動力が満タンになるのでLv20くらいまではあっという間だ。
また、最初は同盟を無視してガンガン遊べるので、この辺も敷居は低くしてあっていいと思う。
半日から1日プレイして慣れた頃に対人戦での武勲集めや、同盟に入っての三国大戦デビューと進めるので、この辺の序盤バランスは凄く研究されていると感じた。
後は、1週間ないし2週間プレイした頃の課金vs非課金バランスさえ良ければ5点満点でもいい。
【ゲームテンポ】10点満点で8.0
前述したように、ネイティブアプリならではのサクサク感と、それを活かすような仕様とアプリ品質の高さは素晴らしい。この作品くらいネイティブのソーシャルゲームが安定してくると、いよいよブラウザゲームは厳しくなってくる。
よって8.0と高得点とした。
【オリジナリティ】10点満点で6.0
三国や戦国と言った武将モノは、オリジナルでありながら武将自体に知名度がある点でゲームの題材にしやすい。それゆえにオリジナリティという点では評価を下げざるを得ない。
しかし、魏呉蜀の勢力バトルをソーシャルゲームに落とし込んだ部分や、クエストでのストーリー性は素晴らしく、ここをオリジナリティの一種と評価して6.0とした。
【UIデザイン】10点満点で7.5
オーソドックスだが、各ボタン類も押しやすくデザインもいい。一点ケチを付けるなら、最上部にある[戻る]と[リロード]のアイコン。それぞれ左上と右上にあるのだが全く気づかない。金色のバーの上に同色で小さなボタン置いても誰も気づかない。せめてボタンをオレンジ系など目立つ色にすべき。
【世界観】5点満点で4.5
散々書いてきたが、まずクエストでのストーリーが素晴らしい。(中盤以降は被るとは言え)三カ国分のストーリをしっかり用意したり、テンポを悪くせず短い文章できちっと三国志演義のストーリーを読ませるのは素晴らしい手腕だ。
また、安易なカード合成でない見せ方を工夫するなど、細かい部分で世界観を作りこんでいると感じた。よって5点中4.5とした。
【課金良心度】5点満点で3.0
正直まだよく分からないので3.0で。
【ヘルプ充実度】5点満点で3.5
しっかり作ってありそれ以上でもそれ以下でもないので3.5。
【総評】50点中36.5
私の評価の中では相当高い部類になる。
三国や戦国モノは既にかなり出尽くしているが、ネイティブアプリでそこに真っ向から切り込んだ作品。徹底した世界観の維持と遊びやすさを追求したのがプレイしただけでよく分かる。
個人的にはこういう作品を良作と呼びたい。
ブラウザゲームにネイティブのガワを被せたっぽいツクリではあるが、シンプルゆえに実は以下のような素晴らしい点がある。
※以下は全てiOS版の話です
・アプリをサスペンドしてまた呼び出しても起動画面やスタート画面に戻らない
・アプリの起動自体が速い
リッチなアプリだと、起動時にローディングが十数秒入ったり、サスペンドの度に起動画面に戻ったりすることが多い。このテのストレスは長く頻繁にプレイするソーシャルゲームでは致命的だったりするが、繚乱ではそのようなこともない。
もうカードが美麗なだけでは長く遊んで貰えない。如何にストレスなく何度もプレイして貰えるか、そのモチベーションを保てる仕様や世界観を出せているか、この辺がソーシャルゲームが成功する秘訣だと個人的には考えているが、この繚乱は凄くお手本になる作品だと思う。
ってな運営目線はさておき、三国志が好きなら十分楽しめる作品だと思う。
@J_Kumagai
最新記事 by @J_Kumagai (全て見る)
- 事前予約:クロスレギオン ~ラストフューチャー~ PvPが熱い3DMMORPG! - 2016/10/16
- 事前予約:DISSIDIA FINAL FANTASY,討鬼伝モノノフ,ソウルクロニクルを追加! - 2016/09/20
- 事前予約:DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA RPGとなってディシディア登場! - 2016/09/18