ワンダーフリック 大冒険プロローグ レビュー 機種を選ぶとは言え、圧倒的なクオリティ！

これぞコンソールメーカーの本気、予想以上のデキにびっくり！

ワンダーフリックってどんなゲーム？

LEVEL-5がコンソールとスマホのマルチデバイスで本格的に攻めてきたファンタジーRPGで、その名のとおり、パネルをフリックして飛ばすことがキーになっています。

コンソールゲームのクオリティと、スマホならではの操作性、そしてパズドラのヒットに代表されるスマホゲームの良さをうまくミックスさせた良質なRPGです。

かなり重いので、実質iPhone5以上(と言うか5S推奨)なのが問題だけど、今後改善できればかなりのヒットになりそうな予感！

まずはキャラメイク！

キャラメイクは、性別、体格、髪型、顔、肌や髪の色、ボイスを変えられます。

これは身長が小人型。

こっちはマッチョ型。

顔はある程度自由にカスタマイズできる方法と、予めプリセットされた表情があります。
私は面倒なのでほぼデフォなキャラにしました。

外見が決まれば次は職業です。

「戦士」「盗賊」「魔法使い」「狩人」の4つから選択できます。

キャラメイクが終わるとお城に招聘されるところかあ物語が始まります。

時折挟まるこのムービーは、主人公や仲間がその外見まで全て反映されるタイプ(MH4のムービーと同じ)で、クオリティの高さにまずはド肝抜かれます。

さあ、クエストに出かけよう

主要なNPCとの会話は吹き出し形式。

まずはチュートリアルのクエストを受注します。

ここで初めて装備変更をすることになります。

装備したいアイテムをつまんで上のキャラプレビューへポイッとフリックすればＯＫ！

移動はマス形式で、1つ進むごとに徒歩スタミナを使用します。

また、途中のマスでエンカウント判定があって敵に遭遇することがあります。
今はまだ「ギルメスタン鉱山洞」しかいけないのでそっちへ。

各ポイントにはプレイヤーレベルに応じてエリアがアンロックされていくようです。

クエストに入ると、いくつかの戦闘ステージに分かれていて、プレイヤーは順番に進んでいきます。

左右を見渡すと次のステージに進む扉があるのでそちらをタップ。

ただ、結局はポチポチ的にステージを進むだけなので、初見はいいんだけど繰り返しを要求されるスマホゲームにおいては面倒な演出に感じます。
正直こういうのイラネ・・って感じる人は多いかとｗ

ワンダーフリックの肝、戦闘システムは慣れが必要

さて、戦闘に入ると敵の上に白いサークルが出るので、ここにめがけて下段にある5×2の10個のパネルから好きなものを選んでフリックします。

このように各パネルには、「ノーマルこうげき」「魔法」「特技」「回復」「ルーレット」「コンボ」の6種類があります。

戦士ならメインは銀のこうげきで攻めて、赤のとくぎや青のコンボを、魔法使いなら金の魔法をメインに・・というように職業に合わせてパネルを選んでいくわけです。

青の何となくバネに見えるアイコンを放り込むと、コンボ開始！となって自由に3つのパネルをフリックできます。
3枚のパネルの組み合わせで様々なコンボスキルが発動するようです。

恐らく職業ごとに若干異なると思うので、使える組み合わせを覚えて瞬時に手持ちの10枚から選ぶということが必要です。
この辺りを面倒と思うか、やりがいと思うかでこのゲームに対する感想も変わってくる気がします。

何も考えずに適当に放り込んでもそこそこ有利になるので、この青パネルはうまく使っていけば良さげ。

味方が3人パーティになって、敵が複数出てくるようになると一気に忙しくなります。

まず、「敵をターゲット」という概念がなく、狙いたい敵に向けてフリックします。
ターゲットのように100％攻撃ではなく、微妙にフリック方向をミスって意図しない方にパネルが飛ぶこともよくあります。ここも面倒と思うか、ゲーム性と思うかで印象が変わりそうですね。

慣れれば冷静に敵を見極めてフリックで狙えるので、これはこれでいいと思っています。
また、味方パーティは左の主人公から順に3フリックづつ進んでいきます。

今誰が攻撃しているのかを見極め、冷静にパネルを選んでいきましょう。

おりゃああ・・とがむしゃらにパネルをフリックすると何が何だか分からなくなるので、しっかりと戦況を見てフリックすることが大事です。

敵がガード状態になるとこちらの攻撃をほとんど受け付けなくなるので、この場合はガードブレイクでガードを崩します。

ガードブレイクの場合は指定のパネルが表示されるので、その通りのパネルを放り込みます。放り込む順番は関係ないので、さくっと指定通り放り込みましょう。

今のところ指定のパネルがなくて困る・・という状況になっていないので、手持ち10枚の中から指定パネルが選ばれているような気がしますがどうでしょうか。

ガードブレイクが成功すると、今までどおりのダメージが入るようになります。

各キャラアイコンの下にあるフィーバーゲージが貯まると、フィーバーが発動します。

フィーバーが発動すると手持ちパネルが全てフィーバー攻撃パネルに変わるので、ガンガン適当に放り込みます。

思ったほど大ダメージではないのが残念ですがｗ、かなり爽快でこの演出はいいですね。

ただし、iOS7だと下からOSの設定ダイアログが出てくるので、下のパネルを夢中でフリックしてるとこのダイアログがこんにちはしてきてイラッとしますｗ

さらに紫の？パネルをフリックすると妖精ルーレットやらが発動します。

フィーバーはなかなか出ないですが、黄色の「ぬすむ」は割と出ます。結構おいしい気もするけど、戦闘中にこのルーレットが出るのがウザくなってあまり使わなくなる気が・・

あと、戦闘終了後のアイテム取得時もそうですが、至るところに課金アイテムでのレアブースト仕様になってまして、この辺は多くのプレイヤーが興ざめするところだと思います。

アイテムドロップは課金でレアモノが・・な仕様

戦闘が終了するとまずそのまま報酬を受け取るか、ダイスを振って少しでも多くするか選択できます。

が、最初の選択は「妖精コイン(課金コイン)」を使うか否かを決めるということになります。

上記は、Sレアが「狩人の弓」でレアが「歴戦の刃」、ノーマルが「コハク石」となっています。
で、この仕組がややこしくて文章で書いても？？？なので、実際に体験して下さいｗ

結局はSレアのドロップが欲しければ、10枚の妖精コインを投下して50％の確率です。

何と言うか10枚投じてスカが50％なわけで、この仕組はどうなんでしょうねえ・・・

とりあえず体験版ではアイテムが引き継がれないので、Sレアに良さげなものが出た時に妖精コイン突っ込んでみました。

うっかりハズレでレアの方になってしまって「魔戦士の兜」ゲット！

このアイテム当たるかもよ〜とチラつかせられるので課金が捗りそうですね・・なんだかなあ(阿藤快風味)

ステージクリア後は採掘だ！

各ステージの最終ボス(大体ゴーレム)を倒すと、1〜数回(私は3回が最高)採掘ができるようになります。
1つの採掘ポイントには掘れる場所が6〜8箇所あって、2箇所まで掘ることができます。

各ポイントには大体2個の鉱石が眠っているので、うまく当てれば2個取れるわけですね。

また、お金を払ってサーチすれば、サーチ成功で1つのハズレポイントを消してくれます。

ゴルフゲームのようにマーカーが左右に振れるので、真ん中でうまくタップすれば少ない回数で掘り出せます。

当たるとこのように鉱石が入手できます。

ちなみに本体験版では、正式版に所持品を移行できないし鉱石を使っての生産も非実装(のハズ)です。
単に面倒なだけなのでスルーしてもいいと思います。

なお、体験版だけかも知れませんが、一番上のポイントとすぐ下の2箇所のどちらかを選択すれば大体当たったりしますｗ

掘れてまうやろぉぉぉ(チャン・カワイ風味)

なお、キャラステータスを見ると採掘だけでなくて、穴掘り、伐採、魔光など採取スキルが4つもありますね！

しかも、鍛冶、錬金、裁縫、魔法鍛冶と生産も4種もあって、生産系仕様も結構充実してるっぽいです。

また戦闘職業も下位の4種のそれぞれ上位職があるようですね！

そして体験版ラストへ！

まさにリオレウス！　主人公は耳栓付けてます(違)

リオレウス バッフグットさんがやたら強いです。

ですが、このボスダンジョン以外を回ってパーティのレベルを上げて、きちんと店売り武器防具を買って、死んだら復活草でゾンビして、最終的に1回コンティニューすれば勝てると思います。

ズゴゴゴゴ・・

その後物語は急展開！

ムービーは相変わらず綺麗で、自分と仲間のアバターもそのまま表示！

セーブできないのでなかなか辛いけど、慣れればクリアは簡単。

クリアするとタイトル画面で「CLEAR」マークが付くので、製品版アップデートまで消さずに待ちましょう。

体験版クリア特典が貰えますよ！

コンソールメーカーの本気を見た！

さて、まだまだ超序盤しか遊べない体験版ではありますが、ワンダーフリックの凄さを知るには十分でしょう。

私はiPhone5Sなので今まで一度も落ちてないしフリーズもしていません。
ただレビューを見ると多くの人が落ちる報告をしていて、実質iPhone5以上でないと厳しいのかも知れません。

また、iPhone5Sでもローディングで結構待たされるので、やはり端末スペックがかなり要求されるようです。
iOSでこれだけ端末依存があると、正直Android版は阿鼻叫喚な気もして不安です…

ただ、この重い、落ちるを回避できると俄然面白くなると思います。

まず戦闘ですが、闇雲にコインをフリックしてるだけだと単に忙しいだけで面白くないんですが、敵の構成や弱点、自軍の攻撃メンバーを見極め、手持ちのパネルを見ながら臨機応変に投げ入れる感覚は、非常にゲームとして面白いと思いました。

まだ序盤ですし、パズドラ同様これを延々繰り返した時にどう感じるかはまた別問題ですが、やれることが増えて来るとなかなか自由度があって楽しいです。
生産や転職などボリュームもかなりあって、これからが非常に楽しみです！

一方で、
・課金しないとロクな武器防具が入手できないんじゃないか問題
・採掘などの採取系が面倒すぎるんじゃないか問題
・いろいろ重くて余計な演出が多くて、もっさりしすぎじゃないか問題
・1クエストが長すぎて、モバイルゲームとして向いてないんじゃないか問題

などが、製品版で長く遊ぶ際にじわじわきそうな気もしています。

ただ、それを差し引いても凄いタイトルだとは思いますけどね。

と言うか、夏の「ブレフロ」「チェイクロ」ショックに続く、冬の「ワンフリ」ショックであり、スマホゲームは僅か3ヶ月でまた一段進化したと言っても過言ではないかも知れません。

プロローグと言う名のβ版配信にはメスを入れるべき

一方でスケジュールが間に合わず、セーブもできないような単なるβ版を「プロローグ」という名で配信するのは個人的に大反対です。

つか、Appleもこんなの通しちゃいかんでしょう。

まあ、コンソールでは某GT5兄さんが有料でプロローグなんか売ってたりしますけど、β版の不完全品がストアのランキングに並ぶと言うのはなんだかなあ・・(阿藤…)なわけです。

今後この手の不完全品がストアに横行するのは止めて欲しいので、大手がこのような施策をするのは残念ですね。
リリース日が1週間遅れるとアナウンスした直後にいきなりリリースされるなど、Appleとの駆け引きがこの部分で難航したのは容易に予想できます。

あと、起動後にやたらロゴを入れるのはコンソールの悪しき伝統でしょうか・・
これだけでモバイルゲームとして割と洒落にならんくらいの離脱があると思うので、こういう当たり前の部分は改善して欲しいと思います。

起動時に時間がかかるからロゴを出すのであれば、まずその改善が必須ですし、待ち時間はツマラナイロゴではなくて何らかのコンテンツにすべきかと。
もし、単にコンソールのノリでロゴを出してるだけなら即刻やめて欲しいです…

とまあ、気になる点はあれど、やはりLEVEL-5が本気を出すとすげーなあというのが正直な感想で、是非製品版ではバランスやイベントでの運営でしくじらないようお願いしたいです。

生産とかいい仕様が入っているので、結局ガチャで強武器入手すれば生産ゴミ・・とかならないよううまく調整して欲しいです。