ローグライクなシステムでコマンドバトルRPG
ヒュプノノーツ
価格:無料
ヒュプノノーツってどんなゲーム?
「進む」と「戻る」を繰り返してレベルを上げ、時間内に指定距離に到達すればクリアとなるコマンド系RPGです。道中のイベントや入手アイテムはある程度運で、死ぬとそのステージの最初にレベル1で戻されるので、ローグライクのようなシステムになっています。とにかくストーリーが秀逸で、さらにローグライクRPGとしてのバランスも見事!
気がつけばグイグイ惹き込まれていることでしょう。
子供時代の約束を覚えていますか?
あの頃に戻れたら、どうしますか?
夢の中へ入れる機械を手にした主人公の冒険がはじまる・・
本作の主人公は30代くらいの大人の男性。ただし、物語が始まると少女と自分という感じなので女性でも楽しめます。
男性なら特に本名で名前を入力することをオススメします!
物語は、主人公宛に謎の宅配便が「果て無き夢」という名の会社から送り届けられたところからスタート。
絵本のようなタッチ、一昔前のBGM、ノベルゲームのようなテキスト。
最初は「なんぞ、このゲーム・・」と思っていたのが、次第に惹き込まれていきます。
スクショのために、「あくせるん じろう」とか意味不明の名前にしたことを激しく後悔w
第一部は主人公が小学5年の頃のお話です。
次第にこの不思議な状況が明らかになっていきますが、冒頭で分かるのは、主人公が謎の機械で寝て、夢の世界に入っているというところまで。
サングラスをかけた謎の少女「マッチ」が現れます。
昔を思い出す、ゲームブックのような選択肢が随所に現れます。
戦闘はコマンド系だけど非常にシンプル
最初に現れたのは顔があるピーマンw「戦う」「逃げる」「アイテム」の3つのコマンドしかない、非常にシンプルなコマンドバトルです。
主人公のパラメータは左下にあって、どのパラメータで攻撃するかが赤く囲まれています。
このピーマンには「力」で攻撃することが分かります。
その次はニンジンw
子供の頃食べられなかった野菜たちが襲ってきます・・
道中は敵だけでなく、様々なイベントも現れます。
頭をなでてもらったらHP回復したり、
積み木が成功したら運動が上がったり・・
ちなみにこの積木では、運動のステータスが赤く囲まれているので、成功判定は運動の値で行われます。
バトルやイベントの発生はある程度の運で、また成功失敗も運要素があるので、周回によってかなり成長度合いにバラつきが出ます。
野菜シリーズの次は、算数や英語といった勉強シリーズ。
まさに小学生の嫌いなものが襲ってきますw
しかも面白いのは、戦闘に必要なステータスが全編を通して理にかなっている点。
算数や英語と戦うには「知恵」が必要で、いくら「力」や「自信」が高くても、このスクショのように「知恵」が低いと逃げざるを得ませんw
各ステージとも、「距離」が設定されていて、進む度に「時間」を1消費して距離1進みます。
時間内に設定距離にいるボスを倒せばクリア。時間切れか、HPがゼロで失敗で、コンティニュー(1回100円)しない限りレベル1に戻ってやり直し・・というスタイルになっています。
また、各ステージともある距離範囲内に固定イベントが設置されていて、仲間を作れるようになっています。仲間は、攻撃やヒール、バフなどしてくれるので早めにゲットする方がいいです。
最初のステージでは、ロボット、子猫、少女と仲間が変わっていきます。
少し無理して先に進んでロボットをゲットしたら、少し戻ってレベル上げ・・・というのが良さそうです。
各ステージとも最後のボス戦がかなり歯ごたえあるので、時間いっぱい使ってできるだけレベル上げとアイテム補充をしておきましょう。
マッチの店での購入がカギ!
時折出てくるマッチのお店。ここではまず「マッチと話す」で、しっかりとヒントを聞いておきましょう。
また、ボス戦で必要なステータスを上げるアイテムが売っていたら、買って即使っておきます。
ステージ後半では、150円ほどする必殺技を1つ以上抑えておきます。
雑魚戦で入手したプレゼントアイテムがある場合は、どんどんマッチに渡します。
好感度が上がれば、店売りアイテムの品揃えがよくなるので、クリアしやすくなります。
この好感度のみ周回プレイ&先のステージでも維持されるので、何度もプレイしてプレゼントを重ねれば、次第に有利アイテムが並ぶ仕組みです。
第3部以降は、所持アイテムとステータスを如何に有利にしてボス戦に挑めるかが勝負なので、お店で何を買うかも非常に重要になってきます。
とにかくストーリーと設定がうますぎる!
第二部は「12の夜」第一部は主人公が小学5年の時だったけど、第二部では少女(茉理)が12歳の時。
両親の離婚、多感な頃、学校、友達・・・少女の過去が次第に明らかになっていきます。
この時のステータスが「意地」「希望」「悲しみ」
両親の離婚で寂しい、悲しい気持ちを意地をはって無理をしている。。。でもどこかにかすかな希望を持ってる。。という状況を見事なステータスとストーリーで描いています。
もう、この辺から「ほほぉぉ」と感心しっぱなしw
さらにドロップアイテムにもトラップアイテムが!
「甘えたい気持ち」を持ってると「意地」が-3。意地で強がってきた敵(友達)に勝てなくなるという、トラップアイテム。この「甘えたい気持ち」は捨てればいいのですが、甘えたい気持ちを捨てて意地を取り戻すとか、どんだけ見事な設定なのさw
さらに、この「ヒュプノノーツ」は状態異常との戦いでもあるんですが、「絶望」という名のデバフをかけられると「希望」が激減します。
強敵やボスとの戦いで、ベースステータスを下げられると詰むので、如何にデバフを解除するかが重要です。
ただし、デバフ、バフは上書き可能なので、何らかのバフアイテムを2−3個所持してから強敵に入るのが基本となります。
さらに第三部では、茉理が高校生の頃にトリップします。
ステータスは「社交」「知恵」「自信」の3つ。次第に大人社会で必要なものに変わっていくのが分かって、プレイしていても心にズキズキ響いてきますw
茉理は頭のいい子だったので、常に知恵は高め。
ただし、意地の悪い子(敵)から「いじられキャラ」というデバフを受けると、知恵で倒せる勉強系の敵しか太刀打ちできなくなったり…
この第三部では、「社交」が上がれば友達が出来てさらに仲間になってくれます。
ただし、ロボットや猫(こげまる)のように100%無償の愛で従ってくれるわけではなく、「空気を読んで攻撃しない」「学校を休む」など、度々無力化しますw
さらに茉理が「いじられキャラ」などのデバフを喰らっていると、友達でいるのが嫌だと距離を置かれる始末。「他のグループに入りたがっている」とか妙にリアルです・・
さらに反抗期なので、干渉してくる母親との戦いも!
「自信」をつけてお母さんと向き合えたら、先に進めます。
この辺からもう、ストーリーとスタータス、アイテム名の秀逸さにグイグイ惹き込まれます。
お母さんの苦悩も少しづつ分かってくる年頃に。
そして社会人となり、いよいよ物語の核心へと一気に進んでいきます。
茉理が社会人になると、「同僚の相方」というアイテムをゲットすると技術が上がってそれ以外下がるとか、無能な部下のセリフ(マイクロソフトのせいですよ)とか、笑えるけど笑えないみたいな状況になるので、IT業界の男性プレイヤーは注意しましょう(爆)
難易度は高いので、ゲームとしても歯ごたえあるぞ!
進んだ距離で出てくる敵の強さが変化するので、急いで進まずに、行ったり来たりでまずはレベルを上げることが大事です。何度かやってると、どこでどのステータスがどれくらい必要か見えてきます。
このコツが分かってくると、ストーリーの先が見たくてガッツリはまります。
ローグライクなので、プレイによってかなり成長度合いが変わります。
慣れることで少しづつ先に進めますので、焦らず周回を重ねましょう。
100円でコンティニューできますが、HPが満タンで時間が100程度の回復なので、最初から鍛え直した方が良い場合が多いです。最後の最後で死んだ時など、ラストが見えた時のみ使う方がいいでしょう。
だけど、こういう素敵なゲームは売れて欲しいので、数百円分はコンティニューしてあげてくださいw
というわけで、久々に一気に時間を忘れてプレイしたゲームでした。
誰もがもつ古き好き想い出、葛藤、苦悩を素晴らしい音楽とイラストで見事にノスタルジックな世界として構築されています。
2013年にアンドロイド版で出ていたものをリニューアルしての再登場ですが、非常にクオリティ高い作品です。iOS版が出たこのタイミングで是非遊んでみて欲しい作品です!
ヒュプノノーツ
価格:無料
あとがき
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@J_Kumagai
Axel Games運営者兼ライターの熊谷です。
スマホゲームに特化して遊びまくっています。
なお、現在Axel Gamesではライターさん募集していますので、もし興味ある方いらっしゃいましたらメール下さい!(axelgames00[@]gmail.com)
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