簡単タップで無双感を演出
真・三國無双 SLASH カテゴリ: ゲーム
価格: 無料
■真・三國無双SLASH Google Play DLページ
コーエーの超人気シリーズである無双を冠したスマートフォン専用ゲームとくれば、無双好きとしてもチェックせずにはいられません。
簡単な操作で無双っぽさを出しつつ、iOSとAndroid両対応のスマートフォン専用ネイティブアプリとしてのコーエーテクモのチャレンジはどのような作品に仕上がったのでしょうか。
まずはどの勢力につくのかを選択
ゲーム開始直後は、劉備、曹操、孫策、董卓の勢力から1つを選んで仕えます。って、そんなん劉備大人気、董卓死亡なの目に見えてるやん!とか思いつつ見てみると…
紫の董卓は西南部を抑えてる!
で、曹操が瀕死や。。
孫策人気で劉備もイマイチって、なんかコアな三国志ファンが集ってるんだろうか。。w
ならばと劉備で始めてみた。
で、次に見た目をキャラメイク。性別、顔、肌の色、髪型、髪の色をいくつかのパターンから選べます。
ソーシャルカードバトルにアクション(?)が加わった
この真・三國無双SLASHの基本は、・HPがあれば出撃できる
・HPは2分で1回復
・出撃してアクションパートで功績や金を貯める
・街で武器や防具のガチャ、合成、進化を行う
・街で仲間やギルドを見つける
となっています。
つまり、ポチポチソーシャルカードバトルのポチポチ部分が無双っぽいアクションモドキになったと思えば分かりやすいかと。
アクションパートはタップ移動のオートバトルタイプ
さて、武器と防具を装備したらいざ出陣です。自身のレベルが9以上になれば、自分で戦場を選べるようですが、当分の間は出撃地は勝手にアサインされます。
出撃すると、まず敵の拠点に行ってそこを占領していくというのは本家、無双シリーズと同じです。
ただ移動は画面内をタップして進むタイプで、バーチャルスティックで移動するタイプではありません。また、右上のマップをタップすると、マップが拡大されてそのマップ内で行きたい地点をタップすれば、そこまでオートで進んでいきます。
マップをタップして拡大し、マップ上で移動したい場所をタップ。
テッテケテーと走っていきます。移動中にその辺をタップすると、その辺まで進みます。
あとは、敵をタップするとオートで戦闘するわけですね。
武器毎に連続攻撃回数が決まっていて、その回数までオートで連続攻撃してくれます。
よって、敵に向かって1回タップすれば、4〜5回分勝手に連続攻撃するわけです。プレイヤーが連打するわけではありません。
無双ゲージが貯まると乱舞を放てます。これも乱舞を放った瞬間10回くらい連続攻撃するだけで、プレイヤーはあまり操作できません。
よって、敵タップ→ババババ→カメラ動かして敵タップ→ババババの繰り返し。
ああ、なんか嫌な予感がしてきたぞw
このゲーム、こんな操作だったの? これ、延々とやんの?・・・w
んで、この操作で楽しいのか?
楽しいわけがない!wこれ作ったプロデューサーはどうかしてるんじゃないかと。まあ会社方針で仕方ないんだろうね。サラリーマンだしね…
まず、スマートフォンに特化するということで、バーチャルスティックを廃し、タップ操作を意識したまでは良かったと思います。
無双のような移動と連打がメインのアクションで、やはりタップデバイスでバーチャルスティックは相性が悪く、気持ちのいいプレイができたかどうかかなり謎だからです。
しかし、タップ移動とワンタップオートの擬似アクションで楽しいのか、果たしてこれで無双アクションを再現できたのかという検証を真面目にしたとは思えないデキです。
バーチャルスティックを廃して、新しいデバイスで新しい無双アクションを実現するというチャレンジを真面目にやって欲しかった。
なんでこう、ブランドにとって一番肝心な部分を適当にして、中途半端なソーシャルゲーム的なナニカを作りたがるのか。
以前、メタルギア ソーシャルオプスの記事でも酷評しましたが、ゲーム、特にアクションゲームを中途半端なソーシャル系にしても「誰に向けた作品なのか?」という状況になってしまいます。
あまりにツマラナイので、その他武器合成やイベントなどの要素の紹介は割愛します。
レビューのために我慢して1週間やってたのですが、面白い方向に何も変わりませんでした。4つの国で領土を取り合うという部分も全く必然性を感じないし。
誰に向けた無双アクション、無双ブランドなのか?
三國無双という名前で期待した既存の無双ファンは、このアクションパートだと恐らくほぼ100%失望するでしょう。操作してて楽しくない、無双でもない、乱舞が意味ねー、敵が雑魚だけでなく武将まで棒立ち、ゲームの難易度は武器のステータスのみに依存し、それはガチャ&合成というソーシャル文化…
こんなワケの分からない無双を面白いと思う無双ファンはいません。
では、新しいソーシャルゲーム層に向けたものかと言うと、ソーシャルゲーム好きはこんな面倒で重い変な操作性のものはやりません。
そもそも無双に思い入れがないのだから、三國無双という名前に特に惹かれるわけでもなく、武将モノのソーシャルゲームかと思ったら操作が面倒・・・で終わりです。
無数にある三国・戦国カードバトルに戻るでしょう。
しかも課金要素のガチャが、美麗カードでもない質素な武器防具です。
ソーシャルゲームの課金厨すら寄り付きません。
ここまでデキが悪く、面白いとすら思わないモノをブランド名だけでイケると思ったのでしょうか。とか言いつつ、ヒットしたらもう自分の見る目のなさを笑うしかないですがw
次世代ソーシャルゲーム、スマートフォン専用ネイティブアプリと言ったワードで展開されるであろう、2013年のスマートフォンゲーム。
しかしそれは、「ゲーム」と「ソーシャルゲーム」の融合や歩み寄りではありません。むしろ、ゲームならゲームとして、ソシャゲならソシャゲとして対象ユーザーに特化した方向で進んでいくのだろうと思います。
ロックマン、メタルギア、そしてこの真・三國無双・・・いずれも「ゲーム」の世界でゲームユーザーに愛された作品です。
これをスマートフォン対応という大義名分で中途半端に「ソーシャルゲーム」の世界へ持って行くからツクリテも混乱してこんな駄作をリリースしてしまうんですね。
「ゲーム」の世界の住人と「ソーシャルゲーム」の世界の住人の両方にソッポを向かれるようなもの作っても、名前だけで売れる時代ではないと思いますよ。
一応、アクションパートの動画も撮ってたのよ
動画見てる分には割と面白そうに見えるんだけどねwThe following two tabs change content below.
@J_Kumagai
Axel Games運営者兼ライターの熊谷です。
スマホゲームに特化して遊びまくっています。
なお、現在Axel Gamesではライターさん募集していますので、もし興味ある方いらっしゃいましたらメール下さい!(axelgames00[@]gmail.com)
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