2014年スマホゲームの運営トレンドが変わるかも!?
ブレイブフロンティア
価格:無料
現在私が唯一本気でプレイしているのが「ブレイブフロンティア」でして、ちょいちょい連載記事を書いているのですが、今回は「ブレイブフロンティア」の好調の本質を自分なりにまとめてみました。
表題のとおり、その最大の要因は「素晴らしい運営体制」にあると言っても過言ではありません。
そして、それが着実に成果となり、ユーザーがしっかりと付いてきています。
「ブレイブフロンティア」自体が面白く、しっかりとしたRPGとして作れらているのはもちろんですし、TVCMでブーストしているのも事実。
しかし、本気でプレイしているユーザーであれば、今の好調さの本質は誰しも実感していることなんです。
ブレイブフロンティアの運営が素晴らしい8つのコト
1:キャラクターへのこだわりや愛情、世界観の醸成が素晴らしい今流行っているスマホゲームは、パズドラを軸に基本的にレベル上げとコレクションしかありません。
結局ひたすら同じことを繰り返してカードやユニットのレベルを上げ、コレクションしていくだけです。
ブレフロも基本的には同じで、ユニットのレベル上げとコレクションが基本で、そこにしっかりしたストーリーがあるというタイプです。
もちろん、タッチ感などの操作性が良いこと、ブレイブバーストが気持ちいいこと、ガード仕様の導入、装備スフィアやアイテムの使いドコロを練る楽しさなど、ブレフロがヒットした細かな要因はたくさんあります。
が、そもそも「課金したい」「使いたい」と思わせる商品(ユニット)でなければ誰もお金を落とさないわけです。
その点、ブレフロはキャラの描写だけでなく、バックストーリーを含めた魅力的なキャラ像の醸成、見た目が何段階にも変わる進化性、奥深いストーリーと世界観、滝や雲、虹など作りこまれた背景画像など、非常に丁寧なモノづくりがなされています。
この姿勢がまず一番素晴らしい点ですね。
またストーリー性も素晴らしくて、ブレフロとチェインクロニクルが出た昨年夏以降いろいろな作品が出ましたが、キャラクターとして魅力あるなあと思える作品は、結局この2作品を超えるものはまだないように思います。
このキャラクターのストーリー設定に感動したので、私自身キャラ図鑑のデータベースを作っています。
■ブレイブフロンティア 攻略 Vol.7 各キャラクターのストーリーをまとめ中!
気がつけば357体中、250体まで集まりました!
2:無課金でも最強クラスのユニットが現実的なレベルで入手可能
待ち望まれていた☆6ユニットの実装。
期待どおり、初期に貰える六英雄が抜擢されたのですが、その性能はほとんどの人の予想を超える強力なユニットとなり、それまでの課金ユニットの中でも当たりの部類であるパルミナ四英雄やアムダールの6体をも超えるものでした。
しかも非課金でも入手可能だけど、実際はほとんど入手不可能・・という従来のソーシャルゲームの常識を覆し、長くプレイしていれば絆キャンペーン等で誰もが十分入手可能なドロップ率でした。
※1/8現在、ワタシはLv106ですが、フレンドさん50人中34人が☆6の六英雄をリーダーにしてますw
しかも、☆6ユニットには「スーパーブレイブバースト」という新しい仕様がいきなり実装され、非課金キャラが最強の座に君臨するという、今までの常識では考えられないバランスになっています。
当然、新たに実装される課金キャラや、既存の課金キャラにもこれから☆6進化が実装されるでしょうから、ゆるやかなインフレは仕方ないのですが、この実装センスの良さは賞賛に値すると思います。非課金者と課金者がどちらも嬉しい実装の仕方でした。
しかも☆6ユニットはどれも派手でカッコイイ!
この六英雄って、一番最初にユーザーが手にし、長くキービジュアルとしてゲームのブランドイメージを牽引してきたキャラなんですね。
運営とユーザー双方に愛着があるキャラを、見た目、バランス、タイミングの3つ全てできちんと進化させたのは素晴らしい仕事だったと思います。
3:課金ガチャで出てくるユニットで大ハズレが少ない
とか言いつつ、焼き鳥や緑鳥、ドラキュラあたりを引いたらiPhone投げそうになりますけどw
どハズレではなく愛すべきハズレの象徴として、紙のミフネさん、カッコイイけどぜひゃーさん…などがいたわけですが、☆4止まりの初期課金キャラが12月に一斉に☆5に進化したのも素晴らしい内容でした。
※ミフネさんもぜひゃーさんもカッコイイ!
結局ステータスで言うと、☆6の六英雄や大当たり系課金ユニットに及ばないのでベンチウォーマーは変わらないのですが、見た目の素晴らしさで「欲しい!」と思わせたことが素晴らしい。
しかも後述する「召喚術研究所」の3パーティ戦実装により、得意属性の場合は使用機会が用意されたというのも素晴らしい点です。
彼らが☆5に進化したことで、課金のハズレリスクが大きく減ったのも特筆すべき点でしょう。
※ルナ様4体をアトロきゅんが引っ張るパーティなんか魅力的!
4:イベントの仕様を柔軟に変え、毎回良くなっている
フロンティアハンター(FH)の仕様は毎回変わっていて、徐々に良くなっています。
※新生FHの1回目は14日間と長すぎでした…
特に相対ランキング制のイベント期間が2週間ってのは、スマホゲームでは割と失敗するレベルの長さであり、このままだとFHは中途半端で終わるなあと思っていました。
しかし、2回めのFHではこれが10日にあっさりと短縮。恐らく多くのユーザーが長すぎると声を上げたんでしょう。
素晴らしい判断だと思います。ワタシ的には1週間くらいでいいんですけど。
自分が知っているという点だけでドラコイを例に上げますと…
ドラコイはランキングではないものの4週間、5週間のロングイベントを延々と続けて、毎回長すぎるという声がユーザーから上がったのに一切変更しませんでした。そんなに長く頑張っても得られるユニットがソコソコの強さの魅力薄で、ユーザー目線でのイベント仕様ではなく、売上重視の売り手目線でした。
その結果、イベントアクティブはどんどん減っていきました。
こんな例はそこかしこにあって、売上重視のランキングイベントはその期間に注意しないと一気にゲームの寿命を縮めます。
なので、ブレフロのFHも2週間ランキングではユーザーが疲れて長続きしないだろうと心配してましたが、すぐに2回目からは10日間へ短縮するなど柔軟な対応で安心しました。。
5:ユーザーニーズの汲み取り方が絶妙
イベントの臨機応変な調整や、ユーザー心理をついたユニット進化など、先に書いた2点だけでもニーズの汲み取りが絶妙だと分かります。
しかしそれだけではありません。
・複数パーティ設定個数が少ない → 最大10個まで編成可能に
・アトロきゅんが男か女か分からない! → ユニット図鑑にこっそり性別マーク追加(これにより「男の娘説」敗北w)
・LvUPまでの経験値がクエスト直前まで分からない → 上部ロゴタップで表示に
・メタパレがゲリラ仕様だといつも参加できない → ID別で分散しながらの定刻性に → キー配布で自由にプレイ可能に
・コストがクソ余って意味ねー / 結局5体しか使わないからたくさんユニットあっても意味ねー → 3パーティでコスト2倍制の新仕様実装
※アトロには涙の「男」マークが!
など、それぞれはユーザーからの声が大きくなってきたところですかさず実装されています。
何でもかんでもユーザーの言うことを聞き入れるのはダメですが、「そうだな」と納得できる部分はすぐ対応するという姿勢がユーザーの信頼を勝ち得るのだと思います。
まあ、「レイドバトル」どないなっとんねん!というのはあれどw
※カルが報酬に設定された3パーティ戦はいい企画だったと思います。
6:詫び石が少ない
ブレフロもリリース直後はサービス停止措置を強いられるなど、決して順風満帆ではありませんでした。
サーバートラブルもちょこちょこありました。
しかし、ここ2ヶ月はほとんどトラブルはなく、Vupがあってもバグを出すようなこともなく非常に安定しています。
詫び石が少ないとは、トラブルを起こしていないということであり、ここまでしっかりと運営できているのは地味ですがしっかりと評価すべきです。
Vupの度にアイテム消失や巻き戻しを多発し、その度に詫び石配っときゃいいだろ…というような詫び石じゃぶじゃぶの運営さんは、どことは言いませんが今年は通用しなくなると思いますよ。
7:丁度いい太っ腹加減で課金石を配る
詫び石はないのですが、なんだかんだとキャンペーンで課金石が配られています。
これにより、2ヶ月くらいプレイしていれば無課金ユーザーでもクエストクリアで得られるモノ以外でも5回、10回程度の課金ガチャを廻すことができます。
無課金なのに、☆6 六英雄 5体 + ミセル みたいなヘビープレイヤーもタブンいる…w
8:下品で世界観ぶち壊しの安易なコラボをやっていない
またドラコイ出してすいません。
私はドラコイも大好きで50本以上記事を書きましたが、さすがにこのコラボでシラケたのは事実です。
チンチンチン♪という衝撃的なBGMで、出てきたボスモンスターがさらに衝撃のバストアップ…
ここまで世界観を無視してくれると気持ちいいですが、気持ち悪かったですw
やっつけ過ぎ・・・ユーザーなめすぎ・・・
■[ドラコイ]ドラゴンコインズ アイマスコラボ 唐突に開始!予想通り強いSRだが課金は地獄か…
ブレフロはストーリーと世界観を本当に大事にしている作品です。
セリアやカルと言った「まだ生きているキャラ」が何故ユニットになって出てくるのか?
あまり理由付けもなく、イベントのウリだけで出したのかなと思っていたら、その後「召喚術研究所」という新仕様実装でその理由付けがきちんとされていて驚きました。
ここまでユニット化の世界観や必然性を作ると、全く関係のない作品とのコラボは非常に難しくなります。
まあ、「召喚術研究所」での新実験…とか、所長の悪ふざけで作っちゃった的な番外ストーリーで出せるとは思いますが・・
コラボなんて所詮売り手の都合、売上重視の施策であり、パズドラやドラコイなどのストーリーのないタイトルでは有効な施策だと思います。
緻密な世界観やストーリー、さらには各キャラへの愛着で成り立つブレフロで安易なコラボは向いていません。
※ブレフロは細かい部分まできちんと世界観設定がされている
現時点までで、一切コラボをしていない点は個人的に凄く評価できる点だと思っています。
そんなコラボなんかせずとも、ユーザーはお金を落としてくれているんですから。
※1/11 20:45追記
よく考えたら、ファミ通とのコラボで「ネッキー」イベントがありましたね。
SPダンジョンと同じ形式で違和感なかったので記事を書いてる時はすっかり忘れてました。
以上、長々と書いてきましたが、
・ゲームの肝となるユニットの絶妙な進化バランスとドロップ率
・廃課金させることしか考えてないようなガチャバランスからの脱却
・安心して遊べる安定したサーバー環境の実現
・ユーザーの声やニーズを拾うタイミングの良さ
というような、素晴らしい運営を実現できているのが大きいです。
ユーザーの本音をしっかりと取捨することがこれからは重要に
私は2chやSNSをはじめ、いわゆるエゴサーチが大好きでして、常にいろんなタイトルのエゴサーチをやっています。ブレイブフロンティアで特筆すべき点は、この匿名ユーザーの声で運営に対しての不満やストレスが限りなく少なく、本当にファンが多いという点です。
「このゲーム、内容はいいのに運営がなあ・・クソすぎる。」「運営がまともならなあ、もったいないわ」
多くのゲームでこういう声が上がります。
もちろん声を上げるのは不満がある人で、満足している人は声を出さないので、結果的にネガティブな意見が多くネットには出るものなんですが、運営が重要な要素を占めるスマホゲームにおいて、出来や仕様はいいのに運営が台無しにしているものが非常に多いのも事実です。
しかし驚くべきは、ブレフロに関しては本当に運営に対するネガティブ意見が少ないんです。
それどころか、ネット民の多くが本当に賞賛しているし、彼らは本当に本質をよく見抜いているんですね。
「神運営」とか言うと、逆に安っぽくて嫌なのですが、自分も数年ソシャゲの運営をやった身としては、本当にブレフロ運営チームの凄さを実感します。
ここまでユーザー目線でしっかりとした運営をするには、「経営トップ」「プロジェクトリーダー」「チームメンバー」「サーバー運用メンバー」全てが同じ方向を見て、情熱をもって取り組まないと実現しないです。
もちろん、プロジェクトリーダーの運営能力や運営センスが素晴らしいのだとも思います。
なんか諸手を上げてのベタ褒めですが、別にお金なんか貰ってないし、エイリムの方は誰もお会いしたことないですw
ただ、こういう素晴らしい運営のできるチームで働けるのは幸せだなとは思います。
中でドロドロしてるとかだったら知らんけどw
年が明けて、特に新イベントもなく、新キャラも落ち着いた今、トップセールスが落ちずに10位以内にいるのは、TVCMのせいもあるけれど、ユーザーが運営を信頼してお金を落としている証拠です。
新キャラ実装時や、いわゆるレアキャラ超絶アップ時しかランキングが上がらないのではなく、平常時でも20位以内をキープできるようになってきたのは、この運営方針が間違っていないことの表れだとも思うわけです。
2014年はますますユーザーが運営の方針やスタイルを厳しい目で見てくる年になります。
会議で売上やら評価数値ばかり取り上げて、ユーザーときちんと対話しないようなナンチャッテ運営は今年はしっぺ返しを喰らうような気がしています。
iOS、Android共トップセールスは安定
これはiOSのトップセールスで2013.9.1から2014.1.8までのグラフ。9月下旬から10月中旬頃まで20〜30位と若干低迷するものの、TVCM効果と良アプデ連発の11月以降は20位以内で安定。
新キャラや属性ガチャをやると10位以内確実など底上げされてきました。
Androidはまだまだライバルが手薄なのか、11月頃からは10位以内を余裕でキープしています。
チェインクロニクル、ぷよぷよクエスト、ドラゴンポーカーあたりと同時期でグラフを並べてみるといろいろなことがはっきり見えてきますよ。
2014年は運営ノウハウがキモです!!
ブレイブフロンティア
価格:無料
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@J_Kumagai
Axel Games運営者兼ライターの熊谷です。
スマホゲームに特化して遊びまくっています。
なお、現在Axel Gamesではライターさん募集していますので、もし興味ある方いらっしゃいましたらメール下さい!(axelgames00[@]gmail.com)
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